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きっかけで人は変わることができる

『きっかけで人は変わることができる』
今日は可能性のフタが外された日の話をしてみます。

野球ばかりで全く勉強をしてこなかった中学2年生の冬。さすがにやばいと思った親が塾に行くよう勧めてくれました。
入塾時のテストでクラス(A~C)が振り分けられ、同じ野球部の数人がCクラス(最下位ランク)に集まるというスタートでした。

塾に入ったはいいが真剣に勉強するはずもなく、みんなで和気あいあいとしていました。
講師もCクラスだけ大学生のアルバイト講師でした。無口でおとなしいタイプの講師で、授業中にガヤをいれても無表情でスルー。

でもある日、普段おとなしいその講師が言ったんです。

「もともとCクラスのCはクラブ(部活動生のクラス)のCだったんだ。君たちは最低ランクじゃない。真剣に勉強すればAクラスに入れる力を持っているのに、僕は悔しい。他のクラスの先生方にバカにされるのが悔しい。このクラスからも進学校にいけるはずなのに。」

ちょっと面食らいました。
急に何言いだしてんの?と茶化してみても、いっさい表情を崩さずその目はじっとみんなを見つめていました。その時初めて感情を出したんです。

その講師が言うには、このCクラスは遅くまで部活動をするからこのメンバーなのであって、自分たちで勝手に最低ランクと決めつけて諦めるなということでした。

そこから少しづつ真剣に勉強するようになったと思います。
言葉にすると陳腐だけど、自分たちを信じてくれるその講師を男にしてやりたいなみたいな。さすが単純中学生。

それ以降は、その講師のどこにそんな熱さがあったのかと思うほどの感情を表に出して熱血指導をしてくれました。

でも真剣に勉強をするようになったからと言ってすぐに結果がでるはずもありません。そんな中、Aクラスの連中や先生からやっても無駄だとバカにされ、乱闘騒ぎに発展する事件が発生。あらためて野球と勉強の両方で結果を出して見返してやることを決意します。

その後火のついた単純中学生たちは、野球は見事『県大会準優勝』。
そしてようやく中3の部活終了後に急激に成績が伸び始めました。そうなると勉強が楽しくて仕方がないんですよね。

そして私は中学最後のテストで初めて学年で10位以内に入ることができました。(もちろん高校入学後にどんどん下がるのですが・・・。)

今思えば、自分が勝手に決めつけていた限界を、あの講師が可能性を信じてくれたおかげでメンタルブロックが外れたんだと思います。
あのとき講師はどうしようもない僕らを信じてくれていたし、僕らもあの講師の言うとおりにすれば必ずうまくいくと信じることができた。(※今思えば講師はたくさんの仕掛けをしていました。それはまた別の機会に)

その経験があるから、自分を信じてしっかりと理想を描き切り、ワクワク(毎日を楽しんで成長)することができれば夢は叶うと信じられる。
そして仕事でもコーチとしても、相手を信じることとそれを伝えることの大切さを実感しています。

今いろいろ学んでいる毎日に、ふとあの頃を思い出しました。自分自身の成長を実感でき、やりたいことが次々と溢れてくる。幸せですね。
あなたも夢を持ってみませんか?

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
成長をあたかかく見守っていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

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