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#岸田奈美
嘘こそがボクたちを救う
岸田奈美著・「飽きっぽいから、愛っぽい」を読みました。
小説現代での連載とあって、noteのマガジンに綴られるのとは違うテイストに見えるのは気のせいなのでしょうか?
とはいえ、安定の岸田奈美ワールドに笑いと癒しと救いを得るのでした。
しかし、本著におけるこれまでの著作との違いは、ブクログのレビューにも書いたとおり、最終章にあると思います。
noteのマガジンと違い、最終回がある連載ゆえの、
いらんけど面白いんじゃなくて、面白いためにいるんだぜ【キナリ読書フェス後出し】
キナリ読書フェスの課題図書にならずとも読まねばならなかった必須本。
それは、もちろん、主催者・岸田奈美さん著「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
noteのエッセイの大ファンなので、大満足するのはわかってる。
それでもそんな読前の期待を、セルゲイ・ブブカもびっくりの飛び越えっぷりで軽々と越える満足感だった。
内容が素晴らしいのはあえて置いといて、岸田奈美さんの文章を面白くす
呼応する母と子の物語
noteでご活躍の岸田奈美さんが初の書籍を上梓されると知って、合わせて買いたい!と思って手にしたのが、母である岸田ひろ実さんが上梓された「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」でした。
本のタイトルになった逸話は岸田奈美さんのエッセイでも知っていましたが、改めて読むと大病を患って抱いた将来に対する悲観を、母として、親としていかに乗り越えて今があるのかが母の視点で語られていて、親目線で感じるもの、響く
社会に向けた優しい眼差し
2021年最後の読書に選んだのはこちら。
前作「家族だから愛したのではなくて、愛したのが家族だった。」は、岸田奈美さんが家族をどう捉え、どう関わってきて、どう思っているのかが描かれていた。
いわば、岸田奈美さんの内面がどのようにして形作られてきたのかを振り返るような作品だった。
そんな作品に対してどんなレビュー載せたっけ?とnoteをたどったら、まさかの小ネタ評だった。
なんて間抜けなオレ