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彼女は俺の手に恋をする

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調教しないと出られない部屋

調教しないと出られない部屋

彼女、川嶋津美空《かわしまづ・みく》について知っていることは少ない。
同級生というだけで、接点はほとんどなかった。
あまり目立たない地味目な女子のひとり。
休み時間もクラスの誰とも話さず、自分の席で本を読んでいるタイプ。
磨けば光りそうな整った顔立ちに、頼み込めばやらせてくれそうなおどおどした性格ということで、男子の一部から隠れた人気は集めているようだったが。

私自身はそれほど派手目女子ではない

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とんでもない彼女

とんでもない彼女

※有料部分は後から思い付いたオチになります。なくても読めます。

「いいの?」
 困惑しているのが半分、面白がっているのが半分というような半笑いを浮かべて、彼女は言った。
「いいの? 私、すごい変態だよ」
 放課後の屋上。僕がずっと彼女に対して抱いてきた想いを告白したところだった。
「噂は、色々聞いてる。その」
「水城真於[まお]は夜な夜なはしたない格好で出歩く変質者だって?」

 かなり前から学

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彼女は俺の手に恋をする10

彼女は俺の手に恋をする10

前回

「ストレートに言っちゃいますと、結構心配してたんですよ」
近場のファストフードチェーン店に場所を移してから、愛夏は言った。
結局、真帆の我にかえったのは4時も過ぎた頃で、こうなるともう夕飯の時間の方が早い。
何か軽めのものをということで、値段にしてはまずまずな味でひいきにしているこの店にやってきた。
真帆も愛夏も、代金は自分たちで持つと主張したのだったけれど、こちらも高校生におごらせるのは

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彼女は俺の手に恋をする

彼女は俺の手に恋をする

真帆《まほ》と俺の関係を説明するのは難しい。
彼女、と言ってしまっていいのだろうか。

一目惚れだったのだという。
告白は彼女の方からだった。

「す、好きです!」

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