自分を大切にすることは「業務」としてやる。

こんにちは、クッキー屋クル店主のナオです。
13年間お店をやってきて培った「好きなことを仕事にする」ことを健やかに続けていくためのコツや考え方をお伝えするnoteです。

忙しくて疲弊している時や、心が弱っている時にSNSなどを見ていると、
「自分を大切にしましょうね！」
「優しいあなたは、人のことを優先していませんか？まずは自分を満たしましょう」
という言葉に出くわすことが多くあります。（私だけ？SNSのアルゴリズムってすごいな〜と思います。笑）

結論から言うとこの言葉は本当で、絶対に絶対に必要なデフォルト装備している必要のあるものなのですが、
仕事や子育てに夢中になっている私たちは、「わかっちゃいるけど！」と華麗にスルーしていることが多いと思います。（これも私だけ？）

子どもが小さいうちは！
スタッフがいるのに自分のことなんて優先できない！
クライアントさんに迷惑かけられない！

などといかにも他者を大切にしているような、美しい言葉を吐きながら突き進んでいってしまいます。

でも、その行動は自分のことはどうだっていい、という「犠牲」の心でいっぱいのことが多くて、知らず知らず苦しさを感じている人も多いのではないでしょうか。

そしてまるで周りからもその犠牲の姿を求められているような気持ちになります。実際、日本ってそういうところがあるような気もしていて、
「あの店の店長は朝から晩まで一生懸命働いていて、お店を最優先にしていてすばらしい」みたいな賞賛の声も多く、絶対８時間は寝ないと調子が出ない私はいつもモヤモヤしています。

自分たちの目に映る独立している人たちは、努力する姿を目にすることがとても多くて、ダラダラサボったり休憩して漫画読んでるところを見る事はほとんどありません。

でも私はここまでお店をやってきて、
自分を満たすこと、自分を大事にすることは決して自分本位の行動ではなく、

自分のプロジェクト
人間関係
お店
家族
業績

すべての成果に対して取り組むべき重要な「業務」にするべきだ思うようになりました。

自分が思っている以上に、自分が疲弊していることや我慢していることが、仕事や他者に与える影響はとても多いです。
それは従業員として働いていた時に比べると、はるかにその影響力は大きくなっていきます。

自分が従業員として働いていた時を思い出すとわかると思うのですが、思っている以上に上司や社長の顔色を伺って仕事をしていた面がたくさんあったと思います。
自分の親との関係を思い出してみても、親の顔色を無意識に伺っているものです。

上司が身を粉にして一生懸命働いている中で、気を抜いたり休憩を取るのはなかなか難しいものだったと思いますし、
自分の事は後回しにして働いてた母親の姿というのは素晴らしい一面もあるけれども、私もそうするべきだと、自分の観念にべっとりと結びついている可能性もあります。

一見美しいけれど、周りからしたら結構、迷惑。笑

疲れたときにはちゃんと休む。
自分の限界を周りに伝える。
手を抜けるところはしっかり抜く。

大切なのは、
それでもきちんと回る形に環境を整えていくこと。

私たちが目指すべきなのは、自分がそうしても仕事が心地よく回る仕組みを作ることなのです。


ここぞと言うときにはもちろん必死に頑張らなければいけません。そういうタイミングは必ずあります。
でもそれが何十年、24時間1分1秒の世界になってしまっては、まず私たちが先に壊れて、そして仕事が回らなくなり、結果的に周りに迷惑がかかる未来は容易に想像できます。

自分を大切にする時間、というのを確保するためには、もういっそのこと「業務の一環なんだ」ということを自覚すること。
そして、「業務時間」としてきっちりタイムスケジュールに入れ込むということが大切です。

メールチェックや会議、制作時間、写真撮影、ランチ、、
家では夕飯を食べる、お風呂に入る、歯を磨く、、
などの時間はかならず確保すると思いますが、
これと同じような感覚で時間を作るのです。

そして大切なのは何をやっているかではなくて、
「今わたしはダラダラしている！」
「今自分の身体を労わっている！」
と感じることなんです。

合間にやるのではなく、
自分のためにちゃんと時間を作った
という感覚を感じていること、が何より大切です。

それを見ている周りの人にも、あ、力抜いていいんだなと感じてもらえたら
関係の中に良い余白ができていきます。

もしそんな姿を見て「もっと頑張れよ！」と言ってくるような人とは、さっさと離れた方がいい。
この記事に辿りつくような人は、もう充分頑張っていますから。
安心して力抜いて手を抜いてやりましょ。

さ、漫画読む時間なんでそろそろおわりま〜す。

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