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手作りの味が食べたいけど、家で作れそうな味は出さないでほしい。

こんにちは、クッキー屋クル店主のナオです。
13年間お店をやってきて培った「好きなことを仕事にする」ことを健やかに続けていくためのコツや考え方をお伝えするnoteです。

外に食事に行くときに、私はできる限り「誰かが作ってくれたもの=手作りの食事」が食べたいと思います。

以前、カフェに行ったときに、ナポリタンを注文しました。味は決してまずいわけではなかったのですが、
「家で食べてるみたいな味…」
「自分で作ったほうが好みの味にできたかもしれない…」
という気持ちになってしまいました。

食の仕事をしているわりには、笑 
外で食べる食事はそんなにうるさく無く、
ファミレスでも全然楽しめる派なのですが
この「家で食べてるみたいな味…」
という気持ちはとても「残念」なものでした。

極端に言うと、ファミレスだったら「ファミレスだから」という、最初から納得感があるぶん、感情的にはこちらの選択のほうが腑に落ちているかもしれません。
(満足感はまた別にはなりますが)

この「手作りの味が食べたいけれど、家で作れそうな味は食べたくない」という気持ちの構造は、仕事のうえでも重要な感覚なのではないかと思っていて、実はお客様でもこのくらいの着地点を求めている人も多いのではないかと思っています。

ある人に、「クルのクッキーはお母さんの代わりに作ってくれている感じがする」と言われたことがあります。

私はこれを初めて聞いた時に、「プロではない」と言われた気がしてなんだかショックでした。笑
でもよくよく考えてみると、その感じこそクルがお客様から求められている姿なのかな、と思い直してからは、味を決めるうえでとても大切にしています。

だけど、最初のナポリタンの話に戻りますが、
クルのクッキーも「お母さんが作ったほうが美味しい」と思われては台無しなわけです。

その絶妙な部分を作れるのがプロなんだと思います。

ライターなら、どんな部分が作文と違うのか。
デザイナーなら、どこにどんな配置をするのか。
料理人なら、どんなスパイスを加えるのか。
占いなら、自分を通した言葉は何が違うのか。

これから独立する人で、「私なんて素人に毛が生えたようなものだし」と二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。

もしかしたら、それこそ待っているお客さまがいるかもしれません。
そして、本当の素人と自分が違うところはどこなのか、客観的に細かく見ていくことで、自分の強みが見えてくるかもしれませんよ!

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