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家事か地獄か

「〜ねばならない」

この沼からよじ登って出れたかもしれないそんな本

稲垣えみ子さんの本
「家事か地獄か_最期まですっくと生き抜く唯一の選択」

退職されたのをキッカケに引っ越しを余儀なくされた稲垣さん
それまではバリバリのキャリアウーマン
小さな家に引っ越す事を余儀なくされ
否が応でもモノを減らさるざるをえなかった

そこから見えてきた「家事の本質」
稲垣さんの人生観が変わった現在のミニマムで充実した生活を横で見ているかの様で実におもしろい!

ただの断捨離本ではない
ミニマリストを育成する本でもない
家事を頑張ろう!と圧力のある本でもない

感想をあまり長く書くと良さが伝わらないので端的に書くと

◉これから襲ってくる途方もない物欲とサヨナラ出来そう
◉自分が大切に思う部分が探れた
◉お金への必要以上の執着がなくなってきた
◉ピンチってほんとにチャンスなんだとわかった

タイトルが「家事か地獄か」なのに
こんな凄いことをいくつも気づかせてくれた!


数年前に稲垣さんをTVで観たことがありその時は「冷蔵庫なし?ガス契約もなし?そんな生活は生活じゃない!」
そこまでしてシンプルさに拘って何が産まれるの?と正直思ってた…

今となれば大きな声で謝りたい

「ごめんなさい!何も知らずに🙏」


そして今、人生のバイブル的な本になったことのお礼を申し上げたい


いかに効率的に時間をかけないで
やりたくもない給料もでないこの'家事'
毎日毎日こなしてもこなしても終わりがない
マリオの'倒れない最終ステージのボス'のような存在

私はこの10数年は特にずっとそう思ってやってきた
嫌いじゃない。でも好きじゃない。
余裕がない時の家事のしんどさたるや…

お母さんはこんな大変なことを毎日やってきたのか…もっと手伝うべきだった。いや、自分の事くらい自分でやるべきだったと後悔しては遅かったとまた後悔


この本を読んで家事の概念が変わった
もっとシンプルに捉えて頑張りすぎなくていいんだ。いやそれは今までも何度も思ってたはずだ

便利なキッチングッズを探してみたりそれを駆使して色々と作ってみる

家族の美味しいが聞きたい為だったのか
いや、この本を読んでわかってきたことは「自分は頑張ってる」そのことをただ確認したいだけだったんだと



・私を救ってくれたのは家事だった
・お金にばかり頼って幸福な人生を全うするのは途方もないミッションインポッシブル

冒頭の言葉


思えば「〜ねばならない。」
この沼に完全にハマってた

お金を稼がなければ好きなものが買えない
もっとお金を稼ぐ為に副業をしないといけない
だから家事はそこそこにしてもっともっと頑張らないといけない

もっともっと、、、
その想いだけが先に突っ走ってた

今あるものに満足出来ず、今頑張っていることにもまだ満足がいかず、もっともっと頑張らないと!まだまだやれる!と

スタートダッシュが得意だからこそ、'もっともっとやってみよう!'になるちょっと厄介かもしれない性格


毎日自炊は一汁一菜
天日干しした人参で糠漬け作ったり
人から見たらシンプルもシンプルなご飯

それでも稲垣さんは最高の喜びって綴ってる



可能性という危険物



人生の可能性を広げない

可能性って怖いなと初めて気づいた
可能性は多いにある方が豊かになると思い込んでた


お母さんの介護のお話や人生100年時代の老後の危険性もお話しされてますが
その事もすごく興味深かったです



あとがきの

総理!家事してますか?

「おわりに」より

めちゃくちゃ面白かった


とにかく読んでほしい
ほんとに。


若い時なら気づかない響かない本だっただろうけど今のわたしにはドンピシャでした

最後にひと言__


岸田総理! 家事してますか?


ちょこんと座ってかわいい稲垣さん

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