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なんで私は 統合情報理論や、圏論や、量子認知に惹かれるものがあるのか? 

我々は他人の行動の原因を、その人に特有のことだと決めつけがち。つまり、性格・能力・性質をもとに、人の行動を説明して、勝手に理解したつもりになってしまう。言い換えると、行動の文脈を無視しがち。これは、心理学で Correspondence biasと呼ばれる。

Correspondence bias は、進化の結果身についた我々の「クセ」だ。他人の行動の文脈を無視して、その行動その人に典型的なもの、と仮定する。そしてそれをもとに色々予想して行動する。こういうやり方が、生存に役立つことが多かったから身についたクセだろう。

確かに、行動の細かい文脈は、いちいち覚えていられない。文脈無視で進めるだけ進んできた。 個人のレベルで、進化の過程でそうなってしまう認知バイアスはしょうがない。 が、それを自然科学ではやりすぎたせいで、いろんなところで、壁にぶち当たってる気がする。

統合情報理論(IIT)、圏論、量子認知は、そこにチャレンジしている。これらに私が注目する理由の一つがそれだ。「文脈を明示的に扱おうとする姿勢」つまり「関係性」を根源的に考える姿勢がある。

私と同じように、こういう分野に興味を持つ人は、こういうことに気がついているのだろう。 意識的であれ、無意識的であれ。 文脈の認識、そしてそれを科学的に扱う手立てが重要だ。

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