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「お嫁さんになって仕事をやめたい」のリスク

「お嫁さんになって専業主婦になりたい」という考え。チラホラ聞いたことがある。私は常々、この考えは危ないな、と思ってきた。なぜかというと、専業主婦(夫)に潜む大きなリスクを見落としてる気がするからだ。

そのリスクは、「稼ぐ力をつけられないこと」だ。

家庭に入るということは、自分の力で稼がないことになる。これは生きる中で、さまざまな制限や苦労を産む可能性がある。例えば、もし離婚したいと思っても自立できずすぐ離れられない。他にも、結婚相手が病気で仕事ができなくなり家計が圧迫されるなんてケースもあるだろう。稼ぐ力を持たずにパートナーに頼ることは、うまくいっているうちはいいが、何かまずいことが起きたときに窮地に立たされるのだ。

一方、結婚したりパートナーがいたとしても、稼ぐ力がある人は、そういった窮地に強い。離婚したければいつでもできるし、相手が病気になっても相互補完しあえる。

要は、専業主婦(夫)でもいいが、稼ぐ力だけは持っておく必要がある、ということだ。自分が好きなことや得意なことを仕事にする工夫、スキルをつける工夫、そういう事を行えば、楽しく仕事をしながら稼ぐ力をつけることは誰にでもできる。今の時代、これだけ情報に簡単にアクセスできるので、楽しく仕事をする方法も見つけやすい。さらに、仕事をしていると、社会貢献でもできるし、承認欲求も満たされるというようなメリットもある。

なので、私は基本的には、お嫁さんになって専業主婦になるという考えは、熟考した上での選択ならいいけれど、安易にそれが楽だからという理由ならとても危険だと思っている。

すでに専業主婦で何年もしくは何十年と経ち、今からどうやって稼ぐ力をつけたらいいか不安に人もいるかもしれない。大丈夫、稼ぐ力はいつからでもつけられる。今日が一番若い。今からでも、できることからやっていけばいい。もちろんすぐにスキルがつくわけではないし、10年以上その道でやってきた人と、到底スキルで敵わない。でもそんなことはどうでもいい。他人と稼ぐ力を競う必要はなく、自分自身の稼ぐ力を高めればいいだけ。

「お嫁さんになって専業主婦になる」というのは、稼ぐ力を相手に100%委ねること。これだけ寿命が長くなっている今、それがどれだけリスキーかは明白なことだと思う。誤解がないように、家庭に入るという選択肢、そのものは否定していない。その選択肢も一つの選択肢としてあり。ただ、お嫁さんになって専業主婦になったら勝ちとか楽とか思っているなら、それは大きなリスクを見落としてませんか、ということを伝えたい。自分の人生を自由に生きるためにも、しっかり考えた方がいいところだと思う。

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