コロナ差別で学んだこと
※以下は個人的な意見です。必ずしも書かれていることが全てではありません。
肌の色や顔、性別や見た目でしか判断できない、正しく教育されていない人が世の中にはまだたくさんいます。
自分の周りしか知らない、その程度しか教育されていない人は、その狭いフィルターでしか社会を見れず、偏見が生まれ、自分は相手より高い立場にいると主張すべく差別表現にいたります。
私自身もオーストラリアに住んでおり、自粛中にスーパーで差別を受けました。通りすがる際にわざとらしく、そして私にしか分からないように大げさに咳をかけてきたり、私にだけ必要以上に距離をとったりと、すでにあるアジア人差別からさらにエスカレートしたような感覚を経験しています。歩道を前を向いて歩くことや、人の顔を見ることすら怖くなる自分もいます。
学んだことその1:無知や恐怖心から生まれる嫌悪や偏見、そして恐怖による思考停止で、メディアの情報を鵜呑みにし、真実や現状を知ろうとすることなく行われる差別の存在。
コロナウイルスについて正しい現状を知らないまま、メディアが報道する感染への恐怖や自粛中のストレスをアジア人にぶつける人。
おそらくウイルスに関する情報は日々更新されていると思います。メディアが報道するものも患者の症状や感染者数など知っていること以上は報道しませんが、今後来るであろう第二波などに対する対処法などを議論することはほぼ見受けられません。また、メディア局から感染者が出た際は深追いしないのに対し、芸能人や市民からの感染経路などは報道するなどの偏りが垣間見えます。自分も含め、メディアに左右される人間の存在を知る必要があり、その差別行為は「怖くて感染したくない、差別したら”国”へ帰ってくれるだろう」といった貧しい人の精一杯の表現なんだと思えばとても腑に落ちます。
今後の生活では、一人で出歩くことを避けたり、逆に自分のマイノリティーをカバーできるような場所へ居たり(アジア人として馴染めるところなど)、身の安全を守ることからやっていこうと思いました。
もちろん全員ではありません。医療関係者や政府の対応で追われている方々の存在。中にはこの状況下の中にも関わらず、励まし合いながら全員に笑顔で接客する店員の存在を忘れてはいけません。
学んだことその2:自分もどこかで差別しているのではないかと振り返ることの大切さ
差別はダメだー!と一方的に発言している中、差別はなぜ生まれるか、どこからが差別なのか、を改めて考える機会をくれたと思います。
自分自身もまた、フィルターを通して考え、見ている立場の一人であり、その自覚をいつも忘れてはいけないと思うことができました。社会に存在する一人の人間として、私たちは一歩引いて全体を観察する力が必要だと思います。そしてその社会全体が、「○○差別」この場合は「人種差別」をタブーにし、個々人の意見や発信をもっとSNSなどで増やしていくべきだと考えています。
学んだことその3:ウイルスより怖いインフォデミックの存在
インフォデミックとは、確かでない情報やデマ、フェイクニュースがメディアやSNSで拡散することです。これが原因でトイレットペーパーの買い占め騒動や死亡事故なども起きています。私もトイレットペーパーが買えなかった時は正直、前から買っておけばよかったなどと考えてしまいました。ここで学んだ最大のポイントとして、人が恐怖に陥った時、考えずに情報を信じ、目先の自分のことだけを考え行動することです。家庭を持つ人や人間としての防衛本能のようなものも含まれているのではないかと個人的には思います。このパンデミックがもし発生しなかったとしても、テレビで報道された(例:野菜)などが健康にいい!と特集された翌日などにスーパーで品薄になることは普段から起こっており、そしてそれが生活に大きな支障をきたす問題でなかったことから注目されるものではありませんでした。しかしこの自粛+デマで起こった買い占めで、私たちが普段からいかに情報に踊らされているか、そしてそれを調べようとせず鵜呑みにしているかが明らかになったと思います。
私自身もまだまだ無知なトピックに関してメディアを鵜呑みにすることが多々あり、他局やSNS、情報を裏どりをすることがありません。多くの世代、SNSなどの情報が届きにくい方にも、フェイクニュースの存在やあやふやな意見などを疑ってかかる習慣、情報リテラシーを身につけてほしいです。
まとめ
新型コロナウイルスによる人種差別で学んだ3つを紹介しました。人種差別は許されてはいけません。ですが私の住むメルボルンでは過激な差別や暴動などはありません!ただ場所を選ぶ必要があります。
海外在住の方はとくに人種差別に敏感になっているかと思います。まずは健康第一、そして身の安全確保につとめ、幸せに過ごす意識をつけましょう!
追記
今回が初投稿です!長文になってしまいましたが最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます!
これからもオーストラリアから発信して参りますのでよろしくお願いします!
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