産後うつから起業までの軌跡
みなさんこんにちは!
note、全然手が回ってなくて1年くらいほったらかしだったのですが、
いよいよ会社も3期目に突入したので、ちゃんと私自身の発信もしていこうと思います!
結構私自身のキャリアに興味を持っていただくことも増えているので、このnoteでは、メンタル不調を抱えながら子育てに起業にも挑戦している話を何回かに分けて書いていこうと思います。
そもそものプロフィール
改めまして初めましての方よろしくお願いします!
現在、株式会社ママクオリアというメンタルケア事業とマーケティング支援事業を行う会社の代表をしている塚越奈央(つかごしなお)と申します。
夫、娘、猫と都内で暮らしています。
福岡の「どこそれ?」と言われがちな小さな町出身で、
大学卒業後は、福岡の広告代理店、東京の最大手広告代理店、誰しも一度は見たことあるシャンプーブランドのあるベンチャー企業を経て、独立、法人設立をしました。
書けば華々しく見えるキャリアかもですが、当の本人は精神疾患者です。
会社員ができなくて独立を選んだのです。
現在は自分のこのメンタル不調経験を活かし、カウンセリングやコミュニティ運営、そして社会の制度改革にも手を出し始めています。
生きづらさや苦しさを感じている方の参考になればと思い、noteを本格的に書くことにしました。
今回は、改めて産後うつの診断を受けるまでのお話をします。
想定外の出来事が重なった育休明け
2019年に娘を出産し、1年間の育児休暇を経て、2020年4月に仕事復帰する予定でした。しかし、世界中が予期せぬ事態に見舞われることになります。
新型コロナウイルスの感染拡大により、復職時期は6月に延期。そして、働き方は一気にリモートワークへと変更になりました。
元々大阪本社の会社に勤めていて、普段からオンライン会議が多かったので、慣れているし「在宅なら、育児との両立もしやすいかもしれない」
そう考えていた私の予想は、すぐに覆されることになります。
見えない壁との闘い
復職後、それなりに重たいプロジェクトを任されることになりました。以前なら喜んで引き受けていたはずの仕事でしたが、なぜか全てが上手くいきません。
オンライン中心でのコミュニケーションがうまく取れない
出産前は簡単にできてた仕事の組み立てができなくなっていた
育児の合間を縫っての作業が思うように進まない
夜も眠れず、日中は強い疲労感に襲われる
しまいには、上長からも「もっとやれるのだから、しっかりやってほしい」なんて言われてしまい
「なぜ、以前のように仕事が回せないんだろう」
「私は会社の期待に応えられていないのではないか」
そんな不安と焦りの中で、ある日子どもに当たってしまい、それを見た夫から精神科の受診をすすめられ、適応障害との診断を受けることになりました。
丁寧な問診で見えてきた本当の原因
実は、この適応障害の診断がターニングポイントとなります。最初診察を受けたクリニックが遠かったので、近所のクリニックに変えたところ、その2件目で出会った医師がとても丁寧なヒアリングをしてくれる先生で、思いもよらない事実が明らかになったのです。
「これは適応障害だけではありません。産後うつの症状を長く引きずっているようですね」
出産から1年半が経っていましたが、私の心は静かに、しかし確実に疲弊していたのです。
振り返ってみれば、そこにはいくつもの見過ごしてきたサインがありました:
些細なことで涙が出てくる
育児に喜びを感じづらい
周囲との関わりを避けたくなる
常に漠然とした不安を抱えている
不意に消えたくなる
何もかもうまくいかない・できないと感じる
診断が教えてくれたこと
産後うつの診断は、私にとって大きな転換点となりました。
それまで「育児と仕事の両立がうまくできない自分」を責め続けていた私に、医師は言いました。
「これはあなたの努力が足りないからではありません。そもそもとにかく休み、適切な治療とケアが必要な状態なのです」
この言葉は、長い間の自責の念から私を解放してくれました。
それから、「なぜ私はすぐに産後うつとわからなかったのか?」「なぜなんのケアにもつながらなかったのか?」が大きな疑問となり、メンタルヘルスやキャリアについて学ぶ日々が始まるのですが、
それはまた別の記事でお話しします。
これからお話ししていきたいこと
この経験を経て、私は以下のことを強く感じています:
メンタルヘルスの課題は誰にでも起こりうること
早期発見・治療の大切さ
自分に合った働き方を選択する勇気の必要性
次回は、この経験を経て個人事業主としてスタートを切った時のお話をさせていただきます。診断を受けてから実際の行動に移すまでの準備期間のこと、踏み出す決断をした理由など、より具体的にお伝えできればと思います。
(※この記事の内容は、あくまでも私個人の経験です。医療に関することは、必ず専門家にご相談ください)
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