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微視

微睡 まどろむ
なんて綺麗なんでしょう。
不意に目に入った言葉。
るびが振っていないのにも関わらず、
まどろみと読める。
簡潔で美しい単語。
そう感じました。

直後に、微かという言葉の可能性を感じました。
微笑、微力、微熱、、、
ちょっと興味が湧いたので調べてみました。
そこで出会った、「微視」
はぁ、なるほど、そうきましたか。
読みは「ビシ」ですか、
意味はきっと、流し目とかちらっと見ること、か。。。
あれは微視っていうんだな。
そう思ったわけです。

だってそうでしょう、
微睡=かすかな ほんの少し浅い眠りに入ること
微笑=かすかに ほんの少し笑うこと

微視=かすかに ほんの少し見ること

と思うのは道理です。

でも違った。
微視=かすかに ほんの少し視える ていうか肉眼では見えない。
そんな、、、では、あのちょっと見るはなんて言うんだ。
確かに「ちょっと」見るには「視る」を使わないか。。。
では微見 ビケン があるのか。。
無いではないか。
あれはなんて言うんだ。
あの「ちょっと見る」ってやつ。

そんな時パッと思いついた言葉が
「GLANCE」
英単語の勉強をしていた時に違和感を感じたあいつだ。
グランス=チラッと見ること

当時の私は
「おいおい、いきなりフランクやな。
文章読む分には「見る」で事足りるし、
今回は訳者のユーモアに付き合ってやるとするか。」
としか思っていなかった。
(しかし、当然ながらこの違和感は強烈で、今でも「チラッと見ること」で覚えているわけで、
さらには自分が何かをチラッと見た時には、もれなく心で「グランス」と唱えるわけだが。。)

話を戻せば、日本語にglanceは存在していない。
驚きだ。
あの動作、人生において、チラッと見ることがどれだけ多いことか。。

よって、ここで私は、
チラッと見ることを
「微見」と書いて「グランス」と読む熟語を開発いたします。
どうぞご自由にお取りになって、
学生時代のモヤモヤに終止符をつけてくださいまし。
そして、この見ただけで情景が浮かぶ、スマートで洋風な熟語を手に取って、
凝視してくださいまし。

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