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シリーズ小説「界境の守護者」

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界境の守護者シリーズの小説たち
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#異世界ファンタジー

いつもの駅で降りたはずなのに

 読書に集中していたのは認める。降りるつもりの駅を過ぎていたことは、1度や2度じゃない。 …

尚
4年前
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シゲキガホシイ

 女に手を引かれて歩きながら、俺は早く帰りたいと思ってしまう。  帰りたい場所は、この女…

尚
3年前

寝床屋のとある一日 3

 寝床屋の管理人になると、仲間の気配に敏感になるのだろうか。  じっと眠っていた仲間が目…

尚
3年前
5

幸せを願う者

 どこへ行けばいいのかわからないまま、夜の中を、前を向いて走っている。 「どうしよう、死…

尚
3年前
2

あの歌をもう一度 後編

<前編はこちら>  カナコは、元いた場所へ戻れず、初めの場所で同じ状況で歌うこともできな…

尚
3年前
2

あの歌をもう一度 前編

 あの歌を、あの歌声をまた聴ける日が来ることを、俺は信じている。  俺がカナコを見つけた…

尚
3年前
2

寝床屋のとある一日 2

 畑でキュウリを収穫していたあたしは、仲間の気配を感じて手を止め、顔を上げた。 「こぉんにちはぁぁぁ」  独特の調子の挨拶は、リディだ。今日もパリッとした背広姿で紳士を装っている。 「おかえり、元気そうでなにより」 「あぁ、あいさつを間違えましたねぇ」  リディは姿勢を正し、 「ただいまですぅ」  と、本心を隠していると伝わるいつもの笑顔で言った。 「うん、ゆっくりしていくといい」  あたしは素直な笑顔で言った、つもりだ。  寝床屋に戻ると、あたしは台所に向かいながら後ろにい

寝床屋のとある一日

 世界は次々と創造されている。誰も見たことのない「創造主」によって。  あたしはそのこと…

尚
3年前
2

私が小説「響くのは雨と風と波の音」を書いた理由。

2020年10月30日、私が書いた小説「響くのは雨と風と波の音」をkindle出版しました。 ここに、…

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尚
4年前
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神になりたくない〈後編〉

小説「界境の守護者シリーズ」5作目 前編はこちら 中編はこちら 「そう、俺はヒイロ」  な…

尚
4年前
2

神になりたくない〈中編〉

小説「界境の守護者シリーズ」5作目 前編はこちら  俺は神を憎んでいる。  父を殺した大…

尚
4年前

神になりたくない〈前編〉

小説「界境の守護者シリーズ」5作目   今日から暮らす世界は、高くて四角い建物がたくさん…

尚
4年前

ドーナツもらって家出した

 駅の構内にあるコーヒーショップでぼんやりと電車を眺めている。制服のままだけれど、下校途…

尚
4年前
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異世界に行ったら ~後編~

 リディの手に重ねて、まばたきをしたら、私は私の部屋にいた。  テーブルに置いたはずの原稿がなくなっている。散らかったままのはずの道具は揃えられて、テーブルに置かれている。  冷蔵庫の扉を開けると、空っぽになっている。  誰かが来たんだ。 「あのぉ、お尋ねしたいことがあるのですけれどぉ」  声に振り向くと、リディがまだいた。 「私が先に質問する。私が向こうにいただけ、つまり一か月がこちらも経過してるのね?」 「はい、そうですよぉ」  リディはこくりとうなずいた。  私は親によ