『ロミオとジュリエット』の舞台となったイタリアの古都ヴェローナ:見逃せないのスポット〜グルメ・ショッピング編〜
前回は、ヴェローナの観光スポットを紹介したが、今回は、ヴェローナのグルメ・ショッピングスポットを紹介していきたい。
なお、筆者がヴェローナが訪れたのは、12月24-25日。
イタリアのクリスマス休暇では、大体どこのお店も閉まってしまうため、12月25日は特に観光客の方向けの一部の店を除いてほとんどが閉まっていた。
そのため、カフェやレストランの紹介はいつもに比べて少なめである。
それでもお目当てのヴェローナ料理を食べることはできたので、十分に楽しめたのであった。
1. ズィガ・バール(Ziga Bar)
ズィガ・バールは、野菜をたっぷり使った食事ができるカフェレストラン。
スープやサラダ、トーストやパスタ、デリなどどのメニューもカラフルな野菜が使われており、見た目に美味しそう。
旅行中の朝食に食べたのはかぼちゃのスープ。
色々な野菜やスパイスが入っていて、体も温まった。
カラフルなデリ盛り合わせ。
朝から夜遅くまで開いているので1日中使えるカフェである。
また定期的にイベントを開催しているので要チェックである。
《店舗情報》
住所:Via IV Novembre, 1/B, 37126, Verona, Italy
営業時間:7:00-15:30(月曜)、7:00-23:00(火曜から木曜)、7:00-24:00(金曜・土曜)、8:00-23:00(日曜)※12月25日は休み
公式ホームページ:zigabar.it
2. パスティチェリア・フレーゴ(Pasticceria Flego)
市内に3店舗展開するパスティチェリア・フレーゴ。
クラシカルなイタリアのパスティチェリアに見えるが、アントルメやパスティチーノは、カラフルで繊細な作りのものが多い。
種類も豊富にあるため、選ぶのに迷ってしまった。
他、焼き菓子も販売しており、「ロミオとジュリエットのキス」という商品も。
店内の奥にはカフェスペース(席料は0.5ユーロ)、店先に小さいながらもバールスペースもあった。
リーズナブルな値段設定のため、好きなものを色々楽しむことができる。
《店舗情報》
住所:Corso Porta Borsari, 9, 37121 Verona, Italy
営業時間:7:30-19:30(火曜から日曜)
公式 Facebook:Pasticceria Flego
3. アンティカ・ボッテガ・デル・ヴィーノ(Antica Bottega del Vino)
ヴェローナの郷土料理として有名なアマローネワインのリゾットを食べたいということでこちらのお店を夕食の場所に選んだ。
こちらはレストランだけではなくワインを買うことができるお店としても営業しているようである。
一応予約して行ったが、19時の時点ではお店はとっておきのイヴディナーを食べようとする家族連れのお客さんでいっぱいであった。
ワインがずらりと並ぶ店内の様子。
並べ方も一つ一つお洒落。
前菜に選んだのは、ネルヴェッティと白いんげん豆のサラダ。
ネルヴェッティ(Nervetti)とは、豚の臓物や軟骨などをゼラチンで固めたものであり、低脂質・高タンパク、ヘルシーな食材。
普通にイタリアのスーパーで売っていることもあるので気軽に試すこともできる。
そしてお目当てのアマローネワインのリゾット。
チーズとワインの味がとても濃厚で、一匙一匙がずっしり思いリゾットであった。
実は筆者は、セコンドピアットを頼むことなく、このリゾットでお腹が一派になってしまった。
食後かなり喉が乾き一晩中水を飲む羽目になったというくらいの濃厚さ。
芳醇な香りが花に突き抜けるヴェローナ名物のリゾット。
この他にも、馬肉の料理などヴェローナの郷土料理があると聞いていたので、それは次回チャレンジしたいと思ったのであった。
《店舗情報》
住所:Via Scudo di Francia 3, 37039, Verona, Italy
営業時間:11:00-12:00(ワインショップ)、12:00-14:30/ 19:00-23:00(レストラン)
公式ホームページ:bottegavini.it
※ワインを購入できるオンラインショップもあり。
4. グランデ・ジョーヴェ・カクテルバー(Grande Giove Cocktail bar)
イブの夜、せっかくだからと二軒目の場所に選んだのがこちら。
ワインやカクテルなどの様々なメニューが揃う他、店内ではライブが行われており、雰囲気の良い音楽の生演奏を聴くことができた。
ヴェローナの人々が集まり、座るところのもなかなかない状態。
音楽に合わせて激しく踊る場というよりも、軽やかなリズムの音楽を背景にゆっくりお酒を飲む馬という感じ。
クリスマスイブということもあって、パンドーロが無料で振舞われていた。
店内はかなり暗いので、お酒に酔って転ばないように注意したいが、店員さんとの会話も弾む気軽なお店である。
イブの夜、それぞれのお客さんが、飲み物を片手に尽きないおしゃべりに興じているのが印象的であった。
《店舗情報》
住所:Via Seghe S. Tomaso, 17H, 37129, Verona, Italy
営業時間:17:00-24:00(月曜定休)
公式ホームページ:grandegiovebar.it
5. バウリ(Bauli)
1922年創業、ヴェローナに拠点を置く菓子メーカーのバウリ(Bauli)。
クリスマスの時期になるとバウリ製のパネットーネやパンドーロがスーパーマーケットなどに並ぶ。
値段も10ユーロ以下とお手頃。
こちらは宿泊したホテルの朝食会場の様子。
バウリのパンドーロが並んでいる。
手前のパンケーキの下にあるものがパンドーロであるが、このように横にスライスしていく切り方は初めて見た。
このようにカットすると大きな星のように見える。
ヴェローナの街中にはバウリのクリスマスツリーが何本か立っていた。
飾り付けも、淡い紫とゴールドとバウリカラーで可愛らしい。
またヴェローナ駅には、バウリ社が出しているバールもある。
注文を受けてから中にクリームを入れて作るオムレットのようなお菓子が売られていた。
なお今回は紹介することはできなかったが、ヴェローナの市街地から少し離れたところには、バウリのカフェテリアもあるようである。
バウリ製のクリスマス菓子は、イタリア各地のスーパーマーケットで購入可能。
大きさも重さもあるボリュームのあるお菓子であるが、余裕のある方は探してみても良いであろう(パネットーネ一つは大体1kgくらいある)。
バウリ公式ホームページ:bauli.it
6. ヴェンキ(Venchi)
旅の2日目の12月25日は、ゆっくり起きて朝11時過ぎに先ほどの写真に写っているようなホテルの朝食をとった。
またこの日はお目当てのレストランが休みだったりして、なかなかランチにありつけず、午後の休憩に入ったのがヴェンキ(Venchi)であった。
ヴェンキは、1878年にトリノで創業されたチョコレートメーカーであり、イタリア各地の店舗は存在する。
わざわざヴェローナで入らなくてもと思ったかもしれないが、クリスマスの日にどこも休みの中であいていた貴重なカフェであった。
ジェラートでいったらグロム(GROM)、チョコレートでいったらヴェンキ(Venchi)。
イタリアの間違いなく美味しいチェーンであると筆者は思っている。
ヴェローナの店舗では、いちごにチョコレートをかけたものが売られていた。
チョコレートの他、生クリームやジェラートをトッピングするものもあったので、筆者は、牛乳不使用のレモンジェラートをトッピングしてもらった。
さっぱり×さっぱりの組み合わせだったが、クリスマスイブディナーからのホテルの朝食の後のお腹にはこれくらいがちょうどよかった。
なお他のヴェンキの店舗と同様に、ヴェンキのチョコレートが種類豊富に販売されているため、お土産にもおすすめである。
《店舗情報》
住所:Via Cappello, 13, Verona, 37121, Italy
営業時間:10:00-20:00(月曜から木曜)、10:00-24:30(金曜から日曜)
公式ホームページ:it.venchi.com
7. ナナ・メゾン(Nanà Maison)
ここからは、観光中に立ち寄ったお店を紹介。
ヴェローナの市街地には、イタリア全土、全世界に展開する有名ブランドのブティックなどが立ち並んでいるが、こじんまりとしたお店もある。
こちらのブティックは、北イタリアを中心に展開するナナ・イタリアン・ハート(Nanà Italian Heart)というレディースの服を扱うブランドのヴェローナ店である。
セレクトショップといった個人営業のお店ではないものの、店内の内装がとてもお洒落であった。
まるで骨董市から集めてきたようなアンティークな品物がディスプレイされており、洋服の魅力を引き立てている。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてのヨーロッパのある女の子の部屋といったような印象を受ける。
扱われている洋服は比較的リーズナブルで女性らしいデザインのものが多かった。
ミラノには店舗がないということで残念であったが、オンラインショップも展開しているとのことであった。
《店舗情報》
住所:Corso Sant'Anastasia 22/24, 37121, Verona, Italy
営業時間:10:00-19:30
公式ホームページ:nanaitalianheart.com
8. オフィチーナ・デッラルテ(L'Officina dell' Arte)
こちらは通りがかりに見つけた花屋さん。
店員さんたちは、ちょうどクリスマスの飾りの花を作っているとことであった。
切り花も鉢物の他、香水や花瓶といった雑貨も扱われていた。
花の命は短いが、その花を家に持ち帰るだけで生活がとても豊かになる気がする。
この花屋さんでは大きいものも小さいものも作られており、そのアレンジもセンスが光るものばかりであった。
《店舗情報》
住所:Via Abramo Massalongo, 5c, 37121 Verona, Italy
営業時間:9:30-13:00/ 15:30-19:30(火曜から土曜)、10:00-13:00(日曜)
公式ホームページ:officinadellarte.com
----------------------------------------------
今回のヴェローナ旅はクリスマスの時期に計画したこともあり、空いていないお店も多かったことも事実である。
シニョーリ広場やエルベ広場付近のお店は、12月25日も変わらず営業じているところが多いという印象を受けた。
今回は、クリスマスムードで賑わうヴェローナにお目当ての郷土料理も味わうことができ、大満足な旅であった。
次回の旅では、また美味しいレストランなどを開拓していきたいと思ったのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?