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ねこ好きとねこアレルギーのジレンマ

ねこが好きです。というか、大好きです。
ねこが好きすぎて、小中高のあだ名はにゃーだった。

しかし、一つ大問題がある。

私はねこアレルギーなのだ。



私がねこを好きになったのは、飼っていたねこ「ミミ」の影響がとてつもなく大きい。
でも、ねこを飼うということは私の意思とは全く関係なかった。
私が生まれる前から、ミミはうちの家族の一員だった。
むしろ私より先輩。私が生まれた時、ミミはすでに成猫になっていた。
そのまま何も起こらず仲良く暮らせればよかったのだが、運悪くねこアレルギーを発症。
齢3歳にしてねこの毛やダニの許容量を超えてしまった。

ミミは小さい頃に人間に捨てられ、親戚に保護されてうちにきてからほとんど外に出たことが無いため、極度の人見知り、ついでに猫見知りだった。
家族以外の生き物には警戒心を解かず、姿を見ると威嚇しまくっていた。
でも、後からやってきた私に対してはとても温厚で、調子に乗ってミミが嫌がることをしない限り手をあげることは無かった。
ミミを触った手で目や体を触るとかゆくなってしまってよく母に怒られていたけど、構わずに触り倒したし、よく添い寝もしていた。
ふかふかだし、暖かいし、かわいいし、遊んでくれるし、私はミミが大好きだった。
ミミがいたからこそ、ねこという生き物も大好きになった。
ねこアレルギーだけど、苦しみもあるけど、それをはるかに超える愛がねこに芽生えていた。
写真を見てわかる通りねこの平均体重を優に超える巨体(メスだから巨漢とは言えない)だったが、15年と長生きだった。
ミミが死んでしまった時、当時中学生だった私は初めて家族がいなくなってしまうということを体験して、悲しみに暮れていた。
けれど、悲しみも消化できていくにつれて、それまでミミに注いでいたねこ愛を生きとし生けるねこたちに注ぐようになった。



アレルギーはあるけど、ねこを触った手で不用意に自分を触らない等気をつけていれば症状が出ることもある程度防げる。
そして20歳を超えた頃から前より症状が治まってきた気もする。
幸いにもねこはどの町でも人と一緒に暮らしていて、会うことができる。
触ったり、写真や動画を撮ったり、愛でることができる。
私のマガジンでは、ねこに対する愛をつづったり、生活や旅の中で出会ったねこの写真を上げていこうと思う。
ああ、ねこアレルギーだけど、ねこがこの世界にいてくれてよかった。


さゆり


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