【今こそ紹介したい阿佐ヶ谷最高の居酒屋②】酒菜や まつ
前回の記事の通り、
阿佐ヶ谷には駅を囲むように居酒屋エリアが存在している。自分のイメージでもネットの情報を見ても、だいたい下記4つでエリア分けができる。
①北口から荻窪方面への細い道に居酒屋が密集するスターロードエリア
②中杉通りに沿うように住宅街へと向かっていく松山通りエリア
③中杉通りを挟んで線路沿い高円寺寄りの一番街エリア
④南口ほぼ正面のかわばた通り及びいちょう小路エリア
個人的な所感としては①から順にディープみが高く、スターロードは未だにまともに行けていないのだが、この中で家の立地もあって一番お世話になっているのが③の一番街。
調べてみると関東大震災後から昭和にかけて井伏鱒二、与謝野晶子、太宰治、火野葦平らのたまり場になっていた辺りから始まっているらしく、その歴史は長い。
現在もLED街路灯と赤ちょうちんが連なった独特の雰囲気が広がっているが、タイやラオス等の外国料理店から高級焼き肉サトーブリアン、パチンコ店、阿佐ヶ谷唯一のラブホテルSプリなどが、歴史を感じさせる建物と共に混在しており、いい感じのカオスが広がっている。最近凄く綺麗な商業&オフィスビルが手前に建ち始めたので、どうなるのか楽しみだ。
そんな一番街の中で最も思い入れのあるお店を紹介する。
酒菜や まつ
場所;東京都杉並区阿佐ヶ谷南2-21-14
電話;050-5571-6498
食べログ https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13168535/
●SNS
※全部毎日ちゃんとやっててすごい
写真だけでも店構えだけで「和食を中心とした料理と日本酒が美味しい居酒屋なんだろうな」という気持ちになると思うが、その通りである。
元寿司職人というご主人(食べログ情報、喋ったこととかはまだ全然ない)によるこだわりの食材によるお料理が、とにかくもう全部旨いので困る。
前回の記事でも言ったように、阿佐ヶ谷には多分地下に地元居酒屋しか入れない秘密の漁港が存在するので、異様に海鮮が旨い。最初に伺った時に食べた白子のふわっふわっぷりは衝撃に近かった。
海鮮だけでなく、菜の花、みつばのお浸しや山菜などの旬の野菜や、毎回頼んでしまうラムの塩焼き等、行く度に大変食べ過ぎる。
お酒も日本酒を始め豊富で、特に冬場は燗酒向きのお酒が充実しているが、レモンがこれでもかと入っている「まるごとレモンサワー」やビネガーサワーなどもとてもよい。
日替わりでメニューも変わるので、アラカルトでももちろん楽しめるのだが、コースも異様にコスパが良いのでおすすめです。
「まつ」に初めて来たのは、僕がここに住み始めた昨年10月よりも前の3月の頭で、当時婚約したばかりの彼女が一人で阿佐ヶ谷に引っ越した初日、会社を早退してガッツリその手伝いをし、ようやく落ち着いたその夜に2人で訪れた。
引っ越し直後の高揚感とともに料理と酒の旨さにだいぶはしゃいでいた気がするが、そこで初めて生まれて飲んだ「ひれ酒」とキスと舞茸の天ぷらの旨さ、だいぶ酔って店を出た後の赤ちょうちんに「阿佐ヶ谷良いなぁ…」と思ったのをはっきり覚えている。写真も撮ってた。
彼女の阿佐ヶ谷への引っ越しは婚約前から決まっており、またすぐ引っ越しも大変だし、当時僕が住んでいた吉祥寺も住みよいし同居は結婚後頃合いを見て場所も考えて…と思っていたが、結果的に結婚と同時に阿佐ヶ谷に住むことになったのは、こういう経験の積み重ねのおかげだったなと今になって思う。
初来店以来、職場の上司だったり彼女の親友達との初顔合わせだったり、阿佐ヶ谷に誰か来てくれた時は基本的にファーストチョイスになっている。こういうお店があるのは大変ありがたい。
そんな「酒菜や まつ」だが、
緊急事態宣言以降は週に1回のテイクアウトのみの営業となっている。
このクオリティがもう素晴らしいのでほぼ毎週買い込んでおり、「ほたるいか沖漬け」「ふきのとうピザ」「鶏もも肉のコンフィ」「台湾風豚軟骨」等、感動の嵐である。
どうだどうだ美味しそうだろう。帰り道にあるんだぜここ。
通常営業に戻ったら、また度々行きたいので阿佐ヶ谷に遊びに来てほしい。
(※一部写真店舗SNSより引用/メニューは日・季節によって変わります。)
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