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72.【家族】父親の行きつけのスナックに、父親と初めてフラッと飲み行った話し。

▼目次
1.はじめに
2.人生で初めて父親の行きつけのスナックに父親と行った話し
3.気づき、そして学び
4.終わりに

【はじめに】

皆様、スナックには行ったことありますでしょうか?
2年前、2019年の4月に初めてスナックに
父親と行きました。約2年半前の話しですね。

その時の話しを少ししたいと思います。

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【人生で初めて父親の行きつけのスナックに父親と行った話し】

僕は27歳までスナックに行くことが、
なかったのですが。
非常にFUNKYな父親から、僕宛に1本電話を
寄越したことがありました。

それは、行きつけのスナックの話しを
されました。

父:『お前と同い歳ぐらいから、
 通っていた行きつけのスナックが、
 4月に店を締めるらしい。
 ママが、体調崩して継続が厳しくなるって。
 お前ら家族に話してた『おたる』って
 店なんだけど、覚えてるか。
 閉店する前におたるのママさんにお前を是非
 紹介しておきたい。俺はいくんだけど、
 お前も空いてる日に来い。』
僕:「実に興味深い。行こう。」

僕はそう言って、親父と新宿の日高屋で、
一次会を済ませて、サシ飲みをした後に、
おたるのスナックのママさんに会いに
父親と向かうことになりました。

画像引用元:https://www.pakutaso.com/20160326061post-7119.html
僕:「なんだかんだで親父とサシ飲みするのは、
 人生で初めてかもしれない」

なんだか面白いことが起きそうだ!と思い、
非日常的なことが起きるかもしれないと、
少しワクワクしました。


それには、理由がありました。

以前からキングコング西野さんが好きで、
本を読んでいたんですが。

コミュニティを強固にしたり、
チーム力が生まれるのは、
"リーダーの余白"が非常に大事なんだと。

共に助け合えるもの。
または、暖かい安心感やアットホーム感が、
生まれやすいのは、このスナックなんだと。

それを思い出しながらも、現地に父親と、
最近あった話をして、歩きながらも到着。

新宿2丁目『おたる』。味のあるお店です。


"新宿2丁目,と聞くと、オネェなおじさまや、
綺麗めなオネェな人がお店をやっている
イメージが結構強いんですが。

お店に入ると、普通に気さくなママさんが
やってる暖かくて明るいスナックでした。

僕の様な20代後半に差し掛かる男が初めて行く
スナックが、まさか父親の行きつけの
スナックになるとは…

父親も感慨深いんだろうなぁ。


色々と父親から話しを聞いてみた。

どうやら僕と同じぐらいの歳に、
このスナックを見つけて、
ここに通うことになったらしい。

通い詰めて、かれこれ約40年の話しです。


僕の父親は、元々ダイ○ーリ○テッドという
洋服の繊維や布、中国には繊維工場や
アパレルの店舗もあるようなところに、
勤めていました。

幸い上司には、かなり恵まれていたらしいが、
当時は色々あって、家族に話せないようなことや
馬鹿したい事とかがあれば、ついついここの
『おたる』に立ち寄っては、ほっこりしていたと
父は語ります。

ちょっと複雑。だけど知れて少し嬉しい
自分もいたりします。


母親と出会ってからのウハウハ話しをしていた時
照れながら話してる父親を見て、
ママさんと3人でゲラゲラと腹抱えて笑いながら
飲むお酒が美味しかったなぁと、今思い出しました。

僕:「そんなことがあったんだねぇ。知らんかった」

引用元:https://www.photo-ac.com/main/search?q=深夜営業&srt=dlrank&qt=&pp=70&p=1&pt=B

そんなこんなで飲み始めて、2時間差し掛かる
終盤戦。

父親が、最後に。
僕の音楽活動について、率直な想いを
話してくれました。

父:『お前の音楽、普段から聴いてるよ。
 良い曲があったよ。お前の曲に、
 印象深いフレーズがあってさ。
 その曲がものすごく良いんだよ。
 ステキな曲だったよ!本当に良い曲書くな。
 お前があんな曲書くなんてびっくりした。』

…そう言ってくれたのが、僕にとって、
とにかく嬉しかったことでした。

褒められた経験がないわけでは無いです。
でも、一番頑張っていた音楽について、
言われたのはやっぱり嬉しかったんですよね。

優しい父親だけど威厳もあり、
叱られたりした経験があります。
大人になって懸命にやっていた音楽を
そうやって、認めてくれたことに、
少し涙が出ました。


ただ、僕は一個気になったことがある。

その「良い曲だった」と褒めの一曲が、
果たして何の曲だったんだろうか。 

そう思いました。

父親がそこまで言ってくれた曲。
Rapなんて聞かない父親。

これは、聞いて損はないはず。
気になるゾ。


僕は、父に思い切って聞いてみることにした。

僕:「ありがとう。普通に嬉しいわ。
 因みになんだけど、何て曲を聴いてそう思ったの?」


親父がそのあと、すぐに一言呟きます。

「曲名も、メロディも忘れた。」


僕の涙はすぐに引っ込みました。


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【気づき、そして学び】

えぇ、実話です。
偉大なる父よ。感動返せ。笑

せめて、メロディぐらいは覚えといて笑

ということで。
改めて、スナックの暖かい空気感。 
そして安心感のあるスナックだったなぁと
肌で体感しました。

キングコング西野さんも言っていた通り、
コミュニティを強固にしたり、チーム力が、
生まれるというのは、それぞれ足りないものを、
うまく補い合う "余白"が非常に大事なんだと。

それが、『スナック』にはあるんだと。
西野さんの本に書かれてありました。

(ママさんが酔い潰れての、後片付けや、
食器洗いをお客さんが自らしたりすることetc…)

スナック= 助け合いが生まれるコミュニティ。

お客と共に支え合い、生きていける
この隠れ家的な閉鎖空間。
力強い結束力で結ばれる物だと。

それを体験できたことが僕にとって
大事な体験になりました。

すごい大層な料理がドカーンッ!と、
出てくることもなく。乾き物のつまみや、
瓶ビール、酎ハイなど、そういったものでもなく。

ママさんの人柄に惹かれて、リピーターが、
どんどん増えるもの。そうすることによって、
満足度も高くなります



それが、スナックというものなんだと、
学び満載でした。

とにかく愛に溢れたスナックを肌で、
体感できたのは、すごく楽しかったですし、
本で読んだことが体感できたのは、
最高の経験となりました。

なによりも、父親とサシで行きつけのスナックに
行けたことで、父親がとても喜んでくれました。
(ママさんもね)

僕も嬉しかったですね。

僕が生まれたばかりの時からママさんに
息子がまた生まれたんだ!」って、
話していたらしい。
そんな嬉しいことはないですね。


僕も、行きつけのスナックを探すか、
自分でそういった場所を、友人や仲間に、
提供できるように、今日も動きます。

そういった、みんながリピーターとして
集まるライブバーを僕は作る。

スナックは、ほっこりする。


では…また👋

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