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インスタフォロワー0人→5000人行くまでにやったことを書く

こんにちは、言語聴覚士のなな先生です。
突然ですが、わたしはSTKOTORIのアカウント名義でインスタグラムをやっています。ことばの発達について、わかりやすいポストが好評です(自分で言っていくスタイル)。

安心安全見やすい情報を人の流れがある場所に置きたい

さて、子育てインターネット界隈は魔界です。根拠も不確かな都市伝説がまことしやかに囁かれ、不安が蠢き、共鳴し、増幅し続けます。今日も、夜な夜な育児関連ワードを検索し続けるママさんがいることでしょう。

そうしたなかに、ポンとデマが投げ込まれます。メンタルが安定していればどうってことありませんが、そうでない人にとっては・・・。

インスタグラムでは、育児中のママさんをはじめ、発達障害・吃音・療育の当事者の方の発信が非常にさかんな一方で、専門家サイドからの情報発信が極端に少ないという状況が続いているのをご存知でしょうか。安心で適切な情報が見やすく優しいデザインでそこにあってほしい。STKOTORIインスタグラムはそうした想いからスタートしました。

コンセプトは、「メンタル最悪状態でもギリギリ見られる優しいデザイン」。

このたび、フォロワーさんが5000人(いまは6000人)突破したので、やったことをご紹介します。

① 0人→100人

・インスタ使用の基本を研究
・海外アカウントを研究
・キャッチコピーの書き方を学ぶ
・自分のアカウントとコンセプトが似ているアカウントをフォローしている人のポストにいいねを3個くらい付けて回る(狂気)
・Canvaを使用

もともと、STKOTORIのインスタグラムは、教材販売したい!→宣伝しなきゃ!→インスタだ!→宣伝ポストつくるのめんどい→プレゼン用スライド資料として一石二鳥を兼ねられないか?という考えから爆誕した経緯があります。

教材(コトリドリル)を販売開始したのが2019年11月、インスタグラムを本格運用開始したのが2020年2月です。インスタを開始した初期からコトリドリルへの反響はそれなりに大きく、フォロワーさんがまだ数十名の段階から売り上げは2〜3倍に。ありがたいことです。

言語聴覚士や特別支援教育界隈のアカウントはあまり多くなく、ポスト作成には海外インスタグラマーさんを参考にしていました。よくよく読むと、初期のポストはことばの端々に海外かぶれっぽい感じがあります(苦笑)。

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また、ツイッターで交流のある美容師のヤマユカちゃんが、わたしのド素人っぷりを見兼ねて教えてくれたのが、「自分のアカウントとコンセプトが似ているアカウントをフォローしている人のポストにいいねを3個くらい付けて回る」という裏技。

自分と似ているアカウントをフォローしている人=潜在的に自分をフォローしてくれそうな人

ということですね。これはマジでありがたいアドバイスだったので、毎日実践して1か月続けました。ちなみにその間毎日更新でした(3月)。3月は実店舗の開店準備と並行していたので、マジキツかったっす。。(ぜえぜえ)

そして、開業が決まってからの1か月間は追い込みで毎日更新していました。

この頃のポストはレイアウトやデザインはそこまで・・・って感じですが、内容についてはしっかりしたものが多く、臨床中の説明資料(見せながらお話しすると、わかりやすいと好評)として、いつも大活躍してくれています。

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②101人→300人

・毎日更新
・気になったアカウントのポストをスケッチ(模写)
・レイアウトの教科書を読む
・写真の撮り方を学ぶ
・ラストに付ける告知ページをちゃんと作成

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文字とイラストで構成されたポストよりも、写真ポストのほうが反響が大きい!ということがわかり、写真を使い始めたのがこの頃です(5月)。

相談室の片付けもだいぶ進んできたので、写真を撮る練習を兼ねて投稿を続けました。カメラを持ってないので、iPhoneで。ブツドリ写真の参考書は、minneが出してるものがわかりやすかったです。

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③301人→1000人

・2日に1回更新
・表紙を付けるタイプの投稿に変える
・複数枚ポストに
・フォロワーの伸びをエクセル管理する(狂気)
・制作を Canva から Keynote に
・カバーページを文字だけでなく写真にする
・いいね数が100を切らなくなる

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1000人までの試行錯誤はわりと辛かった。自分を追い込むために、スプシ管理していました。もはや狂気ですが、何事も本気にならないと一人前にはなれません。

この時期の目的は「ことばの相談室ことりへの集客」でした。完全予約制のそれなりに高額な実店舗に足を運んでもらうというのは、教材をインターネットで購買してもらうよりも、もう一歩踏み込んだ決断です。

・テキストで語りかける内容
・開業STとしてのペルソナをやや前に出した内容
・教室内の雰囲気が写り込む内容

を重視しました。

また、ストーリーにも、撮り溜めた教室内の写真をよく使うようになりました。

④1000人→2000人

・質問コーナーを実施
・相互交流型発信
・更新頻度を落とす
・過去最大いいね数&インプ数&流入ポストができた

コトリドリルの注文件数が100件を突破したこと、フォロワーさんが1000人突破したことを経て、ストーリーズで質問コーナーを実施しました。

ストーリーズで実施した質問企画
・質問なんでも
・おすすめカードゲーム教えて
・お子さんの言いまつがい教えて
など

けっこう楽しんでもらえたのかな?と思います。
質問コーナーはとても喜ばれて、これまで、シリーズで3回ほど実施しています。
最新の回(12月初旬)では、24時間で300件ほどの質問が集まりました。

⑤2000人→3000人

・DM受付を閉じる
・ポストをルーチン化
・写真のクオリティを研究
・商品や書籍の紹介系ポストを増やす
・たまひよオンラインでインスタポスト採用
・100円ショップアカウントや知育アカウントなど情報系アカウントを徹底研究
・配色バランスの見直し
・「発達障害」の文脈を排し・知育寄りのポストを増やす

1回の投稿への手間がピークに達したのがこの頃です。
投稿のテンプレートがなかなか定まらず、迷走しつつやってます。
基本飽き性なので、同じテンプレートでずっと投稿し続けているとツラくなってしまうんですよね。しかし、デザインのプロじゃないので、当然効率が落ちると・・・なにを目指しているのやらという感じでした。
ひとつの投稿に掛ける時間が長すぎて投稿頻度が落ちたので、質はそれなりですがフォロワーさんはこの時期あんま伸びてません。

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⑥3000人→5000人

・更新頻度が週1以下に
・クオリティを下げる方法に悩む
・1ページあたりの文字量をとにかく減らす
・新機能リールが登場し、使ってみるも定着せず
・新機能としてまとめ機能が追加され、使ってみる→感謝される
・いいね数が200を切らなくなる
・画像の切り抜き(トリミング)を研究する
・とにかく教材研究を
・とにかく書籍研究を

 2020年10月ごろ、comicoで『非モテの王子様』を連載している友人の漫画家、安堂さわの先生にコーチングをお願いし、課題点を整理してもらいました。

もし目的がフォロワーさんを増やすこと・コトリドリルの売上を伸ばすこと(この時点で、相談室への送客はほぼ必要なくなっていた)であれば、クオリティを追求することで更新頻度が落ちているのは本末転倒。1回の投稿でページ数を減らす・フォントサイズを大きくする・テンプレートを作る、を少しずつ達成して、という話にまとまりました。

まあしかし、普通に相談業の業務がめちゃくちゃ増えていて忙しく、また外部メディア(たまひよオンライン・日経ウーマン)などの取材掲載のほうをやっていたのでほとんど更新できませんでした。

相談の方でパワポとして使用するための文字資料はあらかた作れたかなという感じだったので、ポストの内容は教材研究に移行してます。これは継続のコツでもあるかなと思いますが、あくまで本業の臨床業務のインプットのペース作りとして、なによりも自分にとって役に立つポスト作りを心がけています。教材研究の成果により、誰かに紹介するときもインスタをみせながら「これいいかもです〜」のように、共有がイージーになりました。

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⑥5000人

5000人突破企画として、おすすめインスタグラマーさん紹介特集をやりました!これは、反響がものすごく、とても喜ばれました。ポテンシャルが高い方ばかりたくさんご紹介でき、情報が欲しい人のお役に立てたようでよかったです。


発達障害や知的障害、吃音や学習障害の支援は、とにかく人手が足りません。口伝えでお渡しできることには限界があり、今後は個々人の情報リテラシーがますます重要になってきます。

一人ではどうやって調べればよいかわからない、なにが正しいのか情報の真偽や正確性が判断できないというとき、誰かやなにかをしるべに進んでいってほしいなと思います。STKOTORIインスタグラムがその初期マップとして機能していったらいいなという構想です。

また、noteの深津さんという方が、「影響力が弱く・成果物が抽象的な人」は、まずは"みんなが必要としているけど、メンドウで誰もやらないこと"を引き受けてみよう、ということを書いていらしたので、それを意識しています。よいものを紹介する役回りをやっていこうかなと思ってのことです。

インスタグラムでこれはやらないと決めていたこと

最後に、インスタアカウントを開設するときに、「これだけはやらないぞ」と決めていたことを紹介して終わりにします。

・エモーショナル(不安)に強く訴えかける投稿
・共感ベースでの集客
・DMでの無料相談

ことばが出ない・コミュニケーションが成立しない・吃音が出たなどのお子さんを育てるお母さんは、孤独を抱えながらインターネットをみています。そんな時期に目にするのは、寄り添うようで不安を煽るような情報ばかり。そうしたなかで、「ママは頑張ってる」「ママの大変さをみんなわかってない」という投稿で共感を集め、集客につなげるのは比較的簡単です。しかし、そうして集めたお客さんは、ことばの相談室ことりやコトリドリルのお客さんとしては、あまりマッチしないと思っています。

なぜなら、わたしはどちらかというと、相談に乗るなかで共感的なことば掛けをほとんどせず、事実とこれからの見通しを伝えるという臨床スタイルを持っています。共感的なポストはインスタでは人気が出やすいですが、そうした手法で集めたお客さんがわたしという実際の人物との相性がよいかというとまた別問題です。

共感的な投稿がダメというわけではなく、自分のキャラクターに合った、無理の無い投稿をしたほうがいいなと思っています。
特に店舗や物販への集客など、SNSの先にゴールがある人は、ですね。

また、DMでの無料相談については、有料での相談に足を運んでくださった方を裏切ることになってしまうため、基本的にお答えしていません。
そもそもインスタグラムにこれだけの充実した情報を掲載できているのは、お客さんがいてこそのことです。無料と有料の線引きをどこにするか?というのは常に考えていきたい大切なことです。

それでは、これからも、STKOTRIインスタグラムをどうぞよろしくお願いいたします。おじぎ。

いただいたサポートは、ことばの相談室ことりの教材・教具の購入に充てさせていただきます。