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発達障がいを持つ人が報連相で躓きやすい所を当事者がガチで考えてみた

この記事がおすすめの人

・職場で働いて報連相が苦手だなと感じる人
・新しい職場、部署で働こうとしている人
・職場のコミュニケーションが苦手な人

読む時間

10~15分

そもそも報連相って何なの?なんでしないといけないの?

この記事を読んでいる方は多かれ少なかれ職場の報連相に対して苦手意識があるのではないでしょうか?
僕もそうです。社会人としてもう6,7年。そろそろ30台に突入しようとしている
おじさんに片足を突っ込んでいる年代なのにいまだに報連相には苦手意識があります。
さて、そもそも報連相って何なの?なんでしなきゃいけないの?というと僕の社会経験からはこう考えれられます。

報連相とは・・・赤の他人がチームで働く以上、情報の共有をしないと業務が円滑に回らないから情報共有を行うこと

なんでしなくちゃいけないの・・・何がどこまで進んだのか?仕事で何かトラブルがないか?職場の人が他人である以上、ある程度言語化して伝えないと伝わらないから

話は変わりますが皆さんはチームスポーツが好きですか?

僕は正直体育の時間に行うサッカーとバレーボールの時間が大嫌いでした。
そもそも球技が苦手(ボールの軌道計算を一瞬で脳内でするほどのスペックが無い)というのもありますがそれ以上に嫌だったのが

この上なく言語化されない要素、いわゆる”空気を読む”という概念が求められるからです。

誰がここにいるからフツーはパス出すだろとか知ったこっちゃ無いよ。ボール欲しけりゃパスしてって言えよな。パス出来ないけど。

こういった人、特に発達障がいの傾向がある人は多いのではないでしょうか?

ここで僕を含めてこの記事を読んでいる方に非常に残念なお知らせです。

ある程度の人数で働くとこの空気を読むという事が求められる場面が発生します。職場ではボールの代わりに”情報”を適切な相手に渡すことが求められます。

とてもげんなりしますね。

僕も職場で不適切なパス(報連相)、あるいはボール(情報)をもったままボケっとしてて何度先輩に怒鳴れたことでしょう。

しかし何年もそれなり働いていると、ここに気を付けて報連相したらいいんだなという注意すべきポイントがだんだんと見えるようになってきました。いまだに苦手意識ありますが。

これから僕を含め発達障がいの傾向がある方が職場の報連相でつまづきやすい点について僕はこう対処しているよと言うのを紹介していきます。

僕が報連相でつまづいた事

Q:誰に情報を話せばいいか分からない、状況を確認したいけど誰に聞けばいいか分からない→A:職場の先輩で話しやすい人に話そう(聞こう)

皆さんはどんな職場で働いていますか?
程度の差こそあれ、働いているとなると他人とコミュニケーションをとらないといけない場面があると思います。

業務の引き継ぎ、誰が何をどこまでやったかの確認、気を付ける事etc…

職場によって気を付ける事は千差万別なので具体的に何に気を付けるべきかは変わりますが他人とコミュニケーションをとらないといけないという点に関していえば一緒。そんな時に誰に聞いていいか(報告して良いか)分からない事があると思います。

そんな時僕は職場の雰囲気柔らかめな優しい先輩とコミュニケーションをとることにしています。

この方法の良い点は
①おまけ情報をもらえるかも
②メンタルダメージの軽減

①から説明します。
僕は前にTV局の下っ端として働いていたのでTV局での会話を想定します。

僕「??のニュースなんですけど情報の素材どこにありましたっけ?」
先輩「ああ、それならXXにあるよ。あと??に気を付けた方がいいよ」

先輩は基本的に自分よりも経験があるので自分より業務に詳しいはず。気の利いた先輩なら何か尋ねた時におまけ情報を渡してくれることがあります。

②について
定型、発達障がいの有無にかかわらず職場で苦手な人は多かれ少なかれ居ますよね。

苦手な人といるとどうですか?

メンタルがすり減っていきません?僕はすり減ります。

ただでさえ神経を使って仕事しているんだからなるべくほかの事で神経をすり減らさない方が仕事にもいいし、もっと大事な自分自身の平穏にもいいはず。

なので僕はちょっとしたお願いや確認事項ならなるべく雰囲気柔らかめの優しい人に聞く方をおすすめします。

Q:苦手な人と話したくない→A:仕事だからと割り切りも必要

といってもどうしても苦手な人とコミュニケーションをとらないといけない場面をあるでしょう。避けられないですよね。

僕はそんな時 5~10回くらい深呼吸して落ち着いた後に、背筋を伸ばしてまず”話しやすい身体”を作ります

そして「このストレスも仕事のうち」と自分に言い聞かせます。別の言い方をするとこれも仕事と割り切ります。

職場と言うのはある意味、演技をしないといけない場所です。

職場で求められるのは素の自分の好き嫌いではなく、職員として求められる役割。

苦手な人とコミュニケーションをとって業務を円滑に進めるというのも求められます。ハードですよね。

僕が大事だと思うのは素の自分が出ないように深呼吸をして背筋を伸ばし、職場の職員の自分として演技をしやすい身体を作ってからこれも仕事と割り切って報告することです。

演技を出来たあなた!


偉い!


あとでコンビニでお菓子を買って食べるくらいの甘やかしはしても全然OKでしょう

Q:報告の仕方が分からない→A:しゃべりだしの一言を決めておく。

相手に自分が言いたい事が伝わらないのは、いきなり詳細から説明するなんですね。
なので報連相をする前に

○○の件について(報告・連絡・相談)なのですがよろしいでしょうか?

と最初のしゃべりだしの一言を決めておくと便利です


例えば ○○商事から注文の仕様を変更して欲しいという注文が合ってそれを上司に相談したいとします。

NGなパターンとしては
「先ほど電話があって、仕様を変更して欲しいらしいんです~」
これだと誰が何をして欲しいのか伝わりにくいです。
OKなパターンとしては
「○○商事の件報告なのですがよろしいでしょうか?」
「どうしたの?」
○○商事が注文の仕様を変更して欲しいと連絡がありました」

この方法の良い点としては相手からしても何の事を説明されていないか分かっていない状態よりは何の話か分かっている方がストレスなく聞くことが出来ます。

また途中で自分が何を話しているか分かりづらくなっても相手が何について話しているか内容が分かっているので、聞く相手が内容を補足しやすかったり、「こういうことが言いたいんだろう」と察してくれることもあります。

Q:そもそも何を報告すればいいか分からない→A:とりあえずなんでも報告しとこう。

これは新しい職場や部署に配属された時に悩む事が多いと思うのですが何を報告して良いか分からない事って多いと思います。

僕はとりあえず身近にいる人に声を出して自分が持っている情報を伝えるのが正解だと思います。

サッカーと同じです。初心者がドリブルしようとすると高確率でボール(情報)が思った方向に行きません。とりあえずパス出して(誰かに話しておいて)責任から逃れましょう。

例えば電話で何か発注があったらわざと隣に聞こえるように
「○○の発注についてですか?」
声に出して、周りの人間に関心を寄せてもらう。

聞いている相手だって人間です。基本的に職場でトラブルは起きて欲しくないはず。あなたの様子を見て 「あっこれはマズいな」と思ったら助け船を出してくれるはず。

職場に慣れていない人間が情報を抱え込んでも大抵、爆弾に変化します。恐ろしい。

あなたのもっている情報が爆弾に変化する前にさっさと誰かに伝えてしまいましょう。

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