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「エクスペンダブルズ ニューブラッド」の感想(ネタバレあり)

今年の年始に劇場公開され、予定が合わず結局鑑賞できていなかったのだけど、Amazonプライム・ビデオが早くも配信してくれたので鑑賞してみた。

個人的にこのシリーズの売りは、スタローンをはじめ1980年代90年代に活躍したスター達を集めたドリームチームが、「俺たちはまだまだやれる!」と奮闘する様が、彼等の俳優としてのキャリアとも重なって、一見おバカなのだけど当時の大味さを甦らせる様なその不器用さにまた感動してしまう所だと思う。

三作目までは作品としての完成度にはムラはあれど、色んなスターが次々と現れてチームに加わったり、敵として立ち塞がったりして、イチャイチャとアクションしているのが微笑ましくて、個人的にはどれも好きだった。

その流れで観た今作なのだけど、個人的には圧倒的にキャストの華と量が足りていないと思った。

体力的なこともあるのかもしれないけど、これまで活躍したスタローンがほぼアクションしないし、他に出演している同時代の大スターはドルフ・ラングレンだけになってしまってるのがなかなか寂しい。

いよいよ世代交代というのは分かるけど、それにしたって今回はステイサム以外の他のメンバーの活躍が少なくて普通にステイサム映画という印象が強い。

このシリーズで世代交代を描くとするならばもっと豪華キャストのワチャワチャが必要だと思うので、ステイサムをメインにするのであれば、同じく2000年代に活躍したミーガン・フォックスやトニー・ジャーをもっと前面に押し出し、同時期に活躍したスターをもっと沢山集めて共演させる展開が必要だったと思う。

今回出てる他のメンバーはかなり若手の役者が多いし、そこまで活躍しないので普通の大味なアクション映画になってしまっているのがもったいない。

物語的にもバーニーが死ぬ展開の後、復活するのは何となく読めてはいたけど、仲間達が弔いの為に命懸けのミッションに挑み、重症を負った仲間とかもいて必死に頑張っていたのに、お前どういう気持ちでそれを外から見てんだよ、とは思う。下手すると仲間に死人が出てもおかしくなかったし、何とも無責任。
それと最後に身代わりの死体の顛末とか説明するのだけど、普通に酷くて引いた。指相撲でバーニーから指輪取った男がイマイチ悪人なのか何なのかよく分からないので、あんな残酷な殺され方して当たり前なのか全然分からない。
ハッピーエンドみたいに終わってんじゃないよ。

結局世代交代はしないぜ!みたいな終わり方だし、映画全編何のための何だったんだよ、という気がしてならない。

そんな感じで「エクスペンダブルズ」シリーズとしてはかなり不満が多いのだけど、アクション映画としては必要以上に血飛沫が飛ぶゴア描写は楽しいし、船の中でのマシンガン付きバイクでのガンアクションシーンとか馬鹿馬鹿しくも良い見せ場も結構あったとは思う。

あとキャスト的に豪華さが足りないとは思いつつも2010年代を代表するアクションスターとして悪役にイコ・ウワイスを持ってきたのとかは結構熱くて、ステイサムとの肉弾戦は迫力があって良かった。
あと先の尖ったトンファーとかもあんまり見たこと無いけど、やられると痛そうで敵の武器としてなかなか面白い。
ただ良い存在感だっただけにあんなしょうもない黒幕の言いなりって言うのは結構がっかりな感じもする。

核爆弾どうするのかと思いきや、船を転覆させてとりあえず海の中で爆発させれば大丈夫という判断とかも適当過ぎて笑っちゃった。

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