SF小説にハマってしまった話②
以前、↓の記事を書いたので、僕個人が勝手にやっている連載みたいな感じで引き続き中身のない話をしていこうと思います。
中身がないと言いましたが、それは僕の文章に中身がないのであって、今日紹介する「グレッグ・イーガン」というSF作家の作品はむしろ中身しかないのでご安心ください。
ということで、今回の記事は「グレッグ・イーガン」についての記事になります。
こちらはWikipediaより引用したイーガンの説明です。
まあ、説明内に出てくる作家陣がそうそうたるメンバーなのと、生い立ちというかバックグラウンドから知らない方もなんとなくお分かりかと思いますが、ゴッッッッッッッッリゴリのハードSF作家です。
僕に言わせると超ウルトラハイパーハードSF作家なんですけどね。
国内SF小説界隈のドンである大森望先生も「疑問の余地なく現代最高のSF作家」と評しているバケモノ(失礼)作家です。
さて、イーガンの紹介を簡単にしてきましたが、
なんと!
僕はまだイーガンの作品を2作品しか読んだことがありません!
それなのにこの記事を書こうと思った勇気をまず讃えたい。
記事を書こうと思った理由は、「今いちばん読みたいSF作家だから」という理由以上でも以下でもありません。
僕が読んだのは『ディアスポラ』、『しあわせの理由』の2作品です。
まずはじめに『ディアスポラ』というイーガン作品の中でも難易度の高い方の作品を手に取ってしまって読んだんですが、まーーーーーこちらは難解でした。
あらすじを読んでいただくとなんとなくハードSFであることがイメージできるかと思いますが、想像超えてきました。あらすじに「究極のハードSF」と書かせるだけの内容になっています。特に冒頭部分はあまりにもすごすぎてちょっと笑ってしまったのですが、知的好奇心をめちゃくちゃに刺激してちょっとゾクゾクさせてくるくらいなのでたまりませんでした。
ただですね、イーガンの作品は不思議なことに「わからないまま読み進めても面白いし虜になる」という自分でもよくわからない体験ができます。
『ディアスポラ』を読んだ時は、この難解な物語の最後のゴールテープを切れたという達成感と、「難解」だけでひとくくりにできないSFならではの読後感が待っていたので、ぜひ読んでみてください。
続いて『しあわせの理由』ですが、こちらは短篇集です。
はじめてイーガン作品を手に取るなら、これか『祈りの海』と巷では言われているようです。
僕もそう思います。←
一通り読んで思ったこととしては、最初に収録されている「適切な愛」と最後の「しあわせの理由」に、何か「人間」を媒介して通底するテーマようなものを感じ取れたということです。と同時に、それは間に挟まれる他の短篇にもしっかりと当てはまっていて、それに気づいたときに短篇どうしを繋ぐ「人間が本来持つ慈愛というか、優しさのようなもの」がなんとなーくだけど伝わってきたような感覚がありました。
これがSF的物語の中で爆発的に昇華されているんですよね。
ちゃんと言語化はできませんが(そこいちばん大事だろ)
というわけで、にわかイーガン読者が記事を書いてきましたが、イーガンには『デイアスポラ』を超える難易度とも言われている『白熱光』とか直行三部作とかが控えているので、まず『祈りの海』、『宇宙消失』、『順列都市』、他の短篇あたりを挑戦してからいつか挑戦してみたいと思っています。
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