見出し画像

ナンパをしてたら虚しくなってきた理由

 生まれて初めて出来た彼女を別の男にとられて、その悔しさと好奇心から始めたナンパだったが、かれこれ半年以上経った。最初はボソボソした声、暗い表情、死人のような動作でナンパをしていたが、今では自称プロナンパ師並のナンパを出来るようになった笑。(ユーチューブに上がってる動画を観て判断してみてほしいが笑)
 何はともあれ自分が思うがままにいろんな女性をナンパをしてはラインを交換したり、そのまま連れ出したりが普通に出来るようになった。女性に対する振る舞いも雑魚だった頃に比べれば、かなりモテそうな男の振る舞いが出来るようになった。
 いろんなものを手に入れたとかなり実感することができ、ナンパという世界にどっぷり浸かっていたわけだが、時々何故か唐突に心をえぐられるような感覚に陥った。それは何かと気にはしたがそんなことはあまり気に止めず、ガンガンナンパしてガンガン女性関係を増やして、ガンガン行こうぜって感じでナンパをしていった。
 そんな生活を続けていた所ナンパで彼女が出来た。ナンパしてるのに彼女?って感じだがその女性とは馬がよく合いすぐに仲良くなって、あれよあれよという合間に彼女になった。
 その女性と出会ってからナンパをしている時に唐突に襲ってくる、ジャックナイフの正体に気づき始めて彼女になってからその全貌を明らかになった。                    
 その正体とは、満たされない「愛や所属の欲求」だ。
 マズローの欲求階層説というものがある。それは人間の欲求は5段階に分かれていて、その階層の下から満たされないと上の階層には行けないというものだ。下から言っていくと「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」がある。
 ナンパをガンガンしてた時はナンパした子と仲良くなってお持ち帰りとかも出来ていたが、そういう関係になれてもその関係は粉雪のようにすぐに消えてなくなる。そして次の子を探してナンパに向かっていく。その終わることないサイクルをひたすら繰り返していた。要はナンパでマズローの欲求段階説の「社会的欲求」(愛と所属の欲求)を満たそうとしていたがいつまでも満たされることがなかった。
 ナンパで彼女が出来てジャックナイフが襲ってくることがなくなり、今までナンパをし続けた訳も分かった。前の彼女が目の前からいなくってナンパで自分に愛をくれる人を探し彷徨い続けていたのだと。
 これからのナンパはどうするんだと思っている人もいるだろうが、しばらくは今の彼女との関係を大事にしていきたい。これから自分がもっと成長していく為に。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?