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「思い出のマーニー」の原作がおもしろい!【ジョーン・G・ロビンソン】

「思い出のマーニー」の原作がおもしろい!本のあらすじと内容は?

主人公のアンナは実の母親が亡くなった後、祖母に引き取られますが、その後、祖母も失います。

その後、養父母の元で暮らすこととなったアンナですが、少しずつ周囲との間に壁を感じるようになっていきます。

だんだんと無気力になっていくアンナはひどい喘息の症状を感じるようになり、しばらくの間、海辺にある村で養父母の知り合いの元暮らすこととなります。

そこにあった湿地屋敷に特別な感情を抱き始めるアンナ。

この頃から不思議な少女マーニーとも出会い、絆を深めていくことになります。

ある天候の悪い日、アンナは風車小屋で怯えるマーニーを見つけるのですが、怯えるマーニーを連れ出すことは出来ず、疲れ果ててしまった二人はそのまま眠ってしまいます…。

この出来事が二人にとって大きなポイントとなり、その後の人生に影響して行くこととなるのでした。

「思い出のマーニー」の原作を読んだ感想

思い出のマーニーはジブリで映画化されましたが、原作を読むと全く違った印象を抱きます。

イギリスの自然豊かな風景が目の前に広がっていくのです。

この情景描写が忘れられなくて、夏にはふと手にしたくなってしまいます。

主人公のアンナは療養のために周りの子よりもちょっと早めの夏休みに入ります。

村へ来てからも、村の子たちとは遊ばず、距離を置いているアンナ。

どこか人を信用していないというか、心の内を開けたくないという雰囲気があります。

というのも、親や祖母が先に逝ってしまったことから、アンナは取り残されたという感覚があるようです。

それに、養母が市からアンナを育てるための養育費をもらっていると知ってしまったので、愛がそこにあるのかということに疑問を感じるようになってしまったのです。

村で出会った不思議な少女・マーニーもまた親からの愛を疑っている子であります。

だから二人は仲良くなれたのでしょうね。

お互いに誰にも言えなかった秘密を少しずつ伝えていき、特別な絆を結んでいきます。

ただ、マーニーと過ごした時間は確かなものなのに、その時間が過ぎるとなぜ自分がここにいたんだろうかとアンナは思うこともしばしばあります。

それに湿地屋敷には誰も住んでいないという情報もあり、マーニーが本当に実在するのか、なぜアンナだけが会うことができるのかということは最後まで読まなければ分かりません。

少しミステリックな物語でもあるのですが、少年少女時代の大切な夏のひと時を感じられて大好きな本です。


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