【詩】春にして君を離れ
仕事帰りのバス
セーラー服脱いだばかりの
女の子たち
せつない気持ち 友に語る
思い出す
君との関係
もう大人な筈なのに
君の才能と境遇に嫉妬する
幼い私
重すぎる期待背負わせず
自分の足で立ち
共に歩きたかったのに
どうにもならない現実と
せつなさにつける薬もない
それでもまだ生きていけるなら
人を信じて傷つくことを
恐れない勇気を
松明に灯して生きていきたい
バスを降りて
先を歩く女の子たちの
喋り声から離れ ひとり
君のいないアパートへ帰る日
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?