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【詩】手綱を離して

私に必要な言葉は「自分を大切にして」
ただそれだけ

だから私の人生を、私の視点抜きに、
決めつけないで

私の理性を、あなたたちが決めつけないで
私らしさを勝手に、あなたの枠に嵌めないで
いつもいつも「心配している」
いつもいつも「あなたのためを思って」

いつもいつもいつも
一見優しそうな真綿の言葉で
ゆっくりと締め付けられて私は苦しい
助けて欲しい時は、そう言うよ
意見が欲しい時は、そう言うよ

自分の体験語るのは、国のことを伝えるためさ 
恩恵的な施しや、特別な助言を
求めてるわけじゃない

自分の意思で優しさや理性を取り戻す努力を
無視して、否定して、支配するのはやめて

自由で誰の幸せも奪わない愛を
誰も支配しない愛を
自ら選択する機会を勝手に奪わないで

自分の人生をお留守にして
私の人生に土足で踏み込まないで

怒りに姿を変えた悲しみや不安や恐怖に
「他人に優しくすれば、優しくされる」
そんな言葉はかけないで

私に優しくないことをした人の傍若無人に
沈黙したまま
無邪気で悪意のない傲慢さで
私を諭さないで

私が私の意思だけで、
強く優しく理性的である為の努力を、
多数派の色眼鏡で見ないで

結果ばかり見て、表面的なことばかりで
あなたたちの枠に嵌めて決めつけないで

優しい言葉 の支配欲
友情と言う名の首輪と手綱を私の首に嵌めて
無理矢理引っ張るのはやめて

私が、あなたたちの知らない戦場で 
死線を彷徨って生き延びた力を信じて
手綱を離してよ

私は私の自由で、私は私の意思だけで
誰にも支配されずに、誰も支配せずに
生きていきたいのです

あなたたちの善意や友情の押し売りでは
色眼鏡や手綱に支配されたままでは
私は一番大事な人に優しくできない
自由にしてあげれない

それが出来るのは、
私があなたたちの手綱から
友情という名の意見の押し付けや支配から、
自由になって紡ぐ
ありのままの私の人生だけ

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