[NJ2019]偏食スタイルで行こう

はじめに

前回のNoveljam2018秋では「著者ファースト」「核融合」というスローガンを掲げていました。前者はサポートを主軸にするという意、後者は異なる意見をぶつけることによりアイデアを生み出すという意が込められています。
しかし今になって振り返ると、その目標設定は「過程」にこだわっていたと感じます。過程自体に酔っていれば暫くはもちますが、上手く行かなければすぐにスタミナ切れしてしまいます。
私は、何においても「ツール」が大好きな傾向があります。しかしそこが入口になってしまうと、たいてい途中でモチベーションが枯渇するイメージです(*1)。

「なにがしたかったんだっけ」をじっくり詰める、モチベーションを持てるものだけに極力リソースを割いていく、というのが今回のスローガンです。

おいしいとこだけ

なにがしたいかという目的、重要です。しかし目的というのは往々にしてブレるもの。前回からさらに短くなったNoveljam2019では、その振れ幅すべてを回収するのは難しいでしょう。

ところ変わって学校給食では、栄養士さんから三角食べを推奨されます。懐かしいです。しかし、2日間ぐらいは偏食も許されるのではないでしょうか。おいしいものは精神を豊かにします(*2)。

このイベントに参加して何を持ち帰りたいか。一緒にじっくりと考えられればと思います。

参加目的を大別してみる

次のリストは、最終目的をおおまかな属性に分けて抽象化したものです。参戦理由ともいえるかもしれません。実際にはもう少し細かい目標設定がされると思いますが、だいたいどれかに近いのではないでしょうか(*3)。

・何かしらの賞をとりたい(評価)
・自分の限界を知りたい(自己研鑽)
・即興イベントをとことん楽しみたい(非日常)
・イベント参加を通じて創作の知見を得たい(視野拡大)
・イベントをきっかけに創作の活動範囲を広げたい(基盤)

上記のすべてを網羅する必要はないと思っていて、著者さんそれぞれの目的に合わせてマインドセットを変えていきたいと思っています。

たとえば、次のような感じ。

評価
至れり尽くせりのコース。たとえば、賞を狙うのであればなにかしら目立つメディアミックスは必要でしょう。1ヶ月程度しか猶予はありませんが、イベント開催も念頭に置かなければいけません。
審査員の傾向 && 対策も必要で、事前のヒアリングも綿密にやっておかないと間に合いません。Noveljam界のスパイチームになる覚悟もしておいてください。
賞ではなく、売り上げのKPIを目標とすることもありそうです。正直一番苦手な……何でもありません。不断の売り上げ分析とPDCAが必要になってくるでしょう。

自己研鑽
自己研鑽を目的とした場合はどうでしょうか。賞を狙う以上に、純粋なクオリティアップを追い求めるはずです。
自分との闘い──こちらもとことん厳しく(なるべく)編集しますし、〆切も物理的にちょっとこれ無理なんじゃないのってぐらい追い立ててみます。

非日常、視野拡大
非日常感をがっつり味わいたい、新世界にこぎ出したいというのなら、それも少し違ったアプローチになるでしょう。顔を付き合わせる頻度を増やし、グランプリでは誰もやったことがないような変わり種の施策にも挑戦します。事前準備はなにもせず飛び込み、アクシデントやハプニング上等でロデオを楽しみましょう。
可能なら、他チームとの交流もどんどん回していきたいですね!

おまえの目的はどうなん

私はえっと、個人的には「非日常」のジャンルに近いです。NJという非日常体験を、最大限かつ無理なく楽しみたい。
前回の参加理由として、ハッカソン×小説という字面に強烈にひかれたというのがあります。こちらについては、昨年のキックオフ記事を参照ください。
新しいフィールドに飛び込んで、脱皮をする感覚。私にとっては悦楽です。

考慮すべき点

さて、最終目的の明確さを判断基準にすると決めました。しかし、やりながら目的が出てくる人、自分でもまだよくわからない人もいると思います。それが当たり前であり、はじめから最終目標をバーンと提示するいささか無茶な要求にも思います。「とりあえず飛び込んでみた」ところからいかにゴールを引き出すかというのも、個人的な課題だと感じています。

さいごに

自己紹介をずっと先延ばしにしてきたので、次回やります!

・文芸書を知らない新米編集者
・前回いろいろヤバかしたらしいぞ
・手段が目的化しがちな年頃

箇条書き万歳!!
つづく。

脚注

*1)ツール先行の極端すぎる例
Visual Studio Codeを使ってMarkdown形式で小説のアウトラインを書き、バージョン番号をつけてGitHubにプッシュする毎日は最高さ。プレーンテキストだと[Ctrl+@]で任意のターミナルを起動し、コマンドを打ち込んで面倒な変換作業を一撃で終わらせることもできるんだ。あれ、そういえば今日何書くつもりだったっけ?

*2)どうでもいい好物
ちなみに私は油そばが大好きです。学食ぐらいのグレードで食べるチープなものがちょうどよく、立ち昇る小麦の香りに魅了されます。だけどインスタントはダメ。これが本文でなくてよかった。

*3)「これで仕舞いか……?」
正直網羅できているかは微妙で、例外も沢山ありそうです。ですので「肝心のコレがないじゃん」というのがあればご指摘いただければ幸いです。

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