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あまり語られることのない【教えてもらう技術】

皆さんは要領よく仕事を覚えられますか?
そしてすぐに新しい環境に馴染めますか?

どうも。酒弱太郎です。

僕は過去にリゾートバイトといって、いくつものリゾート地を数ヶ月単位で転々と移動しながら生活していた時期がありました。

恐らく学生時代のバイトも含めるとこれまでに20回近く職場を変えています。その中で何度も教えてもらう立場を経験しました。

仕事を始めたての頃は、仕事の覚えが悪く、何度もメモを見返しながら仕事をしていたり、先輩や上司に何度も同じことを教えてもらい、なんとか仕事をこなしている状態でした。

先輩から
「お前あんまり要領よくないよな~」
と直接言われたこともありましたね。仕事を始めるまで自分がここまで要領が悪いとは思っていなかったのでほんとにショックでしたね。はい。

同じ職場のスタッフの中には同じ時期からスタートしたのにも関わらず、どんどん仕事を覚えて、周りのスタッフともどんどん馴染んでいく人もいて。どうしたらあんな風になれるのか、、と要領のいい人に憧れを抱いていました。

そんな憧れを抱いていた僕も、何度も何度も職場を変え、教えてもらう立場を経験し、必死に仕事していると、どこかのタイミングから
「仕事覚えるの早いですね!」
「要領良いですよね~」
と言われるようになりました。

え、俺が?いや、そんなまさか、、と。最初は似たような仕事を続けていたので、ただの慣れだと思っていましたが、全く経験のない仕事をしても同じような声をもらえるようになりました。

そしてそれから数年経ち、僕は今年の3月に軽井沢から神戸に引っ越してきました。また職場が変わり、教えてもらう立場としてスタートしたのです。

そして今回も嬉しいことに「仕事覚えるの早いね!」と言ってもらえました。(まぁ27歳にもなるのでいまだにこれを言われてること自体が恥ずかしいんですが。笑)

Twitterやnoteで発信を始めたこともあり、今回はなぜ仕事が全く出来なかった自分がこんな風に言ってもらえるようになったのかを改めて考え、整理してみました。すると、確かに教えてもらう時の「型」のようなものが自分の中に出来上がっていることに気がつきました。

今回は僕が何度も何度も教えてもらう立場を経験することで得ることができたこの「型」を【教えてもらう技術】と称して紹介します。

【教える技術】はよく聞いたりしますが、この【教えてもらう技術】を意識したことがある人って意外と少ないのではないでしょうか。少なくとも僕は再度教えてもらう立場になり、見つめ直してみてようやく気づくことができました。


今回取り上げる【教えてもらう技術】では

・仕事を覚えるスピードが上がる
・周りからの評価も高くなる
・新しい職場の環境に馴染みやすくなる


と、新しい環境でスタートする人達のお役に立てるかと思います。

「要領いいね!仕事できるね!」
僕は初めてこの一言を言われた時の嬉しさを今でもしっかりと覚えています。23歳のときです。初めて仕事をしてから5年が経ってようやくもらえた一言でした。

この一言を言ってもらえるだけでその後の仕事のモチベーションは断然に違いました。もっとできるようになりたい!!やってみたい!!とポジティブなサイクルが回り出したのもこの頃からです。

※飲食業界の経験が長いので内容がどうしても飲食に寄っていますが、そちらはご了承ください。

◆教えてもらう技術の3大要素

①印象ー聞きやすい環境を築く
②共有ー時間の無駄をなくす
イメージトレーニングー不安要素を最小限に

以上が【教えてもらう技術】の核となる3要素です。シンプルな要素ですが、教えてもらう上で大切な要素です。

①印象ー聞きやすい環境を築く

よく人の印象は第一印象でほぼ決まると言われますよね。つまり、一緒に働くスタッフは、仕事を覚えてできるようになった未来のあなたを評価するのではなく、教えてもらっている現時点でのあなたを評価します。その評価が今後のあなたのベースとなっていくわけです。

さらに加えて、良い印象を心がけることで、僕が最も重要だと考える環境を手に入れることができます。

それは聞きやすい環境です。

周りにいる印象がいいなーと思う人を1人思い浮かべてみてください。その人は他の人達より目立ち、目立つ分記憶に残ります。そして他の人達より圧倒的に話しかけやすい人ではないでしょうか。

良い印象を心がけ、色んな人から話しかけてもらえることで、気軽に話せる人や質問できる人が増えていきます。これだけで仕事の覚えるスピードは圧倒的に変わります。

良い印象を与える行動はたくさんあると思いますが、その中でも僕が聞きやすい環境を築くために意識的にやっていたことは

・自分から挨拶
・笑顔MAX
・一緒に働くスタッフの名前を一発で覚える

以上の3つです。
シンプルですが、めちゃくちゃ大切なことです。
まず、初めて会った人には必ずこちらから先に
「今日からお世話になります!酒弱太郎です!よろしくお願いします!!」と笑顔MAXで挨拶します。

そうすると相手も
「あ、〇〇です。よろしくお願いします!」
と挨拶し返してくれます。

そしてここ!!ここ重要ポイントです!!!
この時にその人の名前を絶対に覚えます!!
一緒に働くスタッフの名前を覚えることは仕事を覚えることよりも優先しています。

仕事を教えてもらいたいときに名前を覚えていれば
「〇〇さん!こういう時ってどうすればいいんですか?」とすぐに聞くことができます。

名前を覚えてない人に話しかけにいくのって思っているよりも難しいんですよね。人間って自信があるときと自信が無いときの声量とか声のトーンが明らかに違うので、名前がわからない人のところに「あのー、すいませんー」って話しかけにいってもスルーされちゃったり。

そして、教えてくれる側も自信なさげな人に「あのー、すいません、、」と呼ばれるよりも、笑顔キラキラの人から「○○さん!」って呼んでもらえた方が好感触ですよね。名前を呼ぶだけで更に良い印象を作ってくれます。

入ったばかりの頃は、いくら教えてもらったことを完璧に覚えた!と思っていても、ふいに忘れてしまったり、例外のケースがでてきたり、と誰かにSOSを求める機会は多いはずです。

なので僕は何か聞きたいことがあるときは、
「〇〇さん!」と必ず名前で呼べるようにしています。

こんな感じで良い印象を心がけることで、聞きやすい環境を自分から積極的に作っています。

②共有ー時間の無駄をなくす

2つ目は共有です。仕事において情報の共有は大切ですよね。共有できていると何がいいのかと言うと、余計な時間を省けるという点です。

自分の頭の中を、教えてくれている人に共有することで無駄な教えの時間を省き、本当に割かなければいけないところに時間をあてることができます。

僕が実際に意識的に共有していることは

・仕事をどこまで教えてもらったか
・不安要素

この2点です。

仕事をどこまで教えてもらったのかは、教えてくれる人が変わった時に必ず共有するようにしました。
1人の教育係が付きっきりで教えてくれるのであればいいのですが、僕の経験上では複数の先輩が時と場合に応じて仕事を教えてくれていました。(これはお店や業種によって異なるかも)

その時にどこまで仕事を覚えているのかを自分から簡潔に言語化できるようにしておくことで
「んじゃ今日はこの部分を教えようかな」
と教える側もすぐにマインドセットすることができます。既に教えてもらってることを繰り返し教えてもらうこともないので時間の無駄になりません。

そして次に不安要素の共有です。分からないことや不安なことがあればできるだけ教えてもらった時に質問するようにしています。

これは僕個人の偏見かもしれませんが、何度も何度も人に教えている人は慣れもあるのか、細かく丁寧に教えてくれる人よりも、全体の流れをバババーっと教えてくれる人の方が多いイメージです。

この時にただ、受け身になってしまう人が多いように思います。僕もそうでした。そうすると教えてる側からは「理解してるな」と判断されてしまいます。

これが後に「この前教えたよね?なんでできないの?」という僕が何度も言われてきた新人が言われたくないランキングNo.1の注意をもらってしまうことへと繋がっていきます、、(笑)

この一言を貰わない為にも教えてもらっている仕事の中で少しでも疑問に思ったことや不安要素があれば、その時に聞いて解消しています。

教える側も人間です。教えたこと、教えてないことを完璧に覚えたりしていません。教えていないことでも教えたつもりになっていることもあります。日が経ってから聞けばなおさらです。そのことを理解し、ただ受け身にならず、自分から積極的に不安要素を伝えられるようにしましょう。

③イメージトレーニングー不安要素を最小限に

とは言っても実際にやってみないと不安要素も分からんわ!ってなりますよね。メモもちゃんとしたしこの仕事は覚えた!と思っていても、いざ現場に入ると聞いてないことや、分からないことがどんどん出てくる。分からないことが出てくるとその都度聞きに行って、、と仕事が進まないことが多々ありました。

ここに関して僕は何度も教えてもらう立場で苦い経験をしたおかげなのでしょう。実際に現場に入ってから何度も聞きに行くのは避けたい!!という思いから、教えてもらっている仕事を実際に自分がしているリアルなイメージを思い描くようになりました。そう。イメージトレーニングです。

僕の最近の例を紹介します。BARのオープン準備を教えてもらいました。先輩はBARのオープン前にすることを順番に教えてくれます。

・電気つける
・レジの準備する
・ビールサーバー開ける
・氷の準備をする
・全テーブル拭き上げする

ざっくりですが、こんな感じでメモしたり、頭の中で必死に覚えたりすると思います。

次にこれらをこなしていく自分をイメージしていきます。そうすると細かい不安点が浮き上がってきます。

・氷は平日と週末で用意する量は同じでいいのかな?
・ビールサーバーを開けた時にガスが少なかったら新しいガスはどこにあるんだろう?
・テーブルを拭き上げる為の道具はどこにある?
などなど

口頭で教えてもらうと自分では分かったつもりになっていても、いざ業務に取り掛かると分からないことがどんどんでてきます。このイメージトレーニングをすることで細かい不安要素をあらかじめ浮き彫りにし、確認しておくことができます。

実際の業務に入ってから分からないことが起きるたびに何度も聞いて確認していては、作業効率が悪いですし、同時に教えてくれる人たちの時間も奪ってしまいます。

できるだけ教えてもらっている時に、不安要素を共有し、解消しておきましょう。とは言え、ここまでやっていても現場で完璧にこなせるわけではありません。

ここではしっかり共有をすることで、できるだけ不安要素を最小限にし、実際の業務に取り組めることを目指しましょう。

◆頭で理解している≠実践できる

今回紹介した【教えてもらう技術】は、どれも基本的なことだったり当たり前のことを話しています。しかしながら、教えてもらう側の立場になった時に生じる緊張感や、プレッシャーの中で当たり前のことを当たり前に行うのが難しいのです。

そして多くの人が教えてもらったことを頭で理解しただけで実践でもできると思い込んでしまっています。

頭で理解している≠実践できる

これを覚えておきましょう。
自分では説明されたことを理解したつもりになっていたのに、いざ実践!となった時に、あれ?できない、、分からない、、ということが僕は今までに何度もありました。頭で理解して、それを体に落とし込んで初めて実践できるのです。

今回このnoteで紹介しているのは、完璧に仕事をこなす技術ではありません。あくまで

できるだけ不安要素を最小限にし、それでも分からない時には聞きやすい環境が出来上がっている

この状況を作り出すための【教えてもらう技術】です。

◆まとめ

①印象ー聞きやすい環境を築く
・自分から挨拶
・笑顔MAX
・一緒に働くスタッフの名前を一発で覚える
②共有ー時間の無駄をなくす
・仕事をどこまで教えてもらったか
・不安要素
③イメージトレーニングー不安要素を最小限に
・実際に自分が仕事をしているリアルなイメージ

以上の要点おさえて教えてもらうことで、仕事を覚えるスピードは上がり、仕事ができると評価され、新しい環境に馴染めるようになりました。

今後の皆さんの新生活へ少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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