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まだロシアがソ連だったころに、親戚のおじさんが話していた話

怖さ:★★★ 

私が子どものころ、祖母の家に親戚が集まる時によく顔を出していたおじさんについて、最近、しばしば思い出す光景があります。

おじさんは、私の祖母の甥にあたる人です。穏やかそうな顔の人でしたが、あまり話したことはなく、正直ほとんど記憶にありません。

ただ、次のような話をしていたのをちょうど生意気盛りだった私は「このおじさん、何を言ってるんだろう?」と聞いていたのを、断片的に覚えています。

予知とかそんな大層なものではありません。もしかしたら、私の脳内で記憶を捏造してるのかな?と思わないではありませんが、気になったのでここでご紹介します。

あの時は、親戚が一同集まっていたというよりは、祖母の家に行ったらおじさんだけがいたように思います。

こたつに入って、おじさんは次のようなことを言っていました。

「広島上空には原爆で亡くなった方々が皆さん集まって会議をしています。ゴルバチョフさんは、普通の人より次元が高い人です。彼の後に出てくる人はあまり良くありません。でも、まだ大丈夫です。問題はその後に出てくる人です。これを何とかしなくてはいけないと、皆で話し合っているのです」

ゴルバチョフ氏が日本でもゴルビーと呼ばれて人気だったころで、当時ソ連はまだ崩壊していなかったと思います。

私の知る限りでは、おじさんはごく普通の、ただのおじさんです。宗教とかに傾倒していたこともないと思います。

そもそも、どうしてこんな話題になったのか、全く覚えていません。

話し手:40代(当時) 男性
採取時期:1990年ころ
採取場所:東京都内

親戚のなんか怖い話


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