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お寺で写真を撮ったら髪の長い女の人が写ってた話

怖さ:★☆☆ 

私の友人が、以前、広告代理店で勤めていた時のお話です。

今から20年ほど前の話ですが、彼女は当時、新卒で地方の広告代理店に入社し、毎日忙しく働いていました。あるお休みの日、「たまにはパーッと行こう」と、新入社員6人で京都に日帰りで遊びに行くことにしました。

いろいろと観光して、ある大きなお寺に着いた時のことです。そのお寺には明治時代に造られたレンガつくりの水路があるのですが、その水路を支える脚の部分がアーチ状になっています。一定間隔で並ぶアーチを見て、「ひとりずつ顔を出して、記念写真を撮ろう」という話になりました。

アーチの部分から一人が「ばあっ!」と顔を出して、次のアーチからもう一人が、さらにその奥のアーチから……という具合に顔を出すと、遠近感があって面白い構図の写真が撮れました。その日は日帰り旅行だったので、たくさん遊んで「良いリフレッシュができたね~」と夜、地元に帰りました。

それからしばらくして、京都で撮影した写真の現像ができて、皆で見ていた時のことです。

アーチ状の水路で撮った写真を見ると、狙い通り一人、二人と奥の方にどんどん仲間の楽しそうな顔が続いています。ところが一番最後の人の後にもう一人、誰かの顔らしきものが写っていました。

長い髪が垂れているようで、「あれ、顔だよね?」と気味が悪かったそうです。

話し手:会社の友人
採取時期:2020年3月
採取場所:東京都内

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