お寺の住職と猫を捨てたおばあさんの話
怖さ:★☆☆
私が小学生のころ、祖父が他界してからお葬式や法事などで何度か来てくれたお坊さんに聞いた話ですから、もう30年以上昔の話です。なんとなくずっと記憶に残っているので、記します。
ある日、そのお坊さんがお寺にいたら、いつもお寺に遊びに来るおばあさんが訪れました。
その時、お坊さんはどういうわけかそのおばあさんに「猫、どうかした?」と尋ねてしまったそうです。どうしても気になって、唐突に。
するとおばあさんがものすごく驚いて、「ごめんなさい」と謝ったのです。「生まれたばかりの猫を捨てちゃったの!でも、どうして分かったの?」と……。
話し手:都内のお寺の住職
採取時期:1980年代
採取場所:祖母の家(祖父の法事の時)
「お寺」の、なんか怖い話
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