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なんか怖い話あります?

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今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
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#怪奇

都内の有名神社に夜、酔っぱらって行ったら、災難に遭った話

怖さ:★★★ 友人が教えてくれた、都内にある大きな有名神社(記事を書く際にネットで検索してみたら、パワースポットとしても紹介されていました)にまつわる不思議なお話をふたつ、ご紹介します。 参道の石段で突然意識を失って倒れた話ひとつは今から二十年近く前、彼のきょうだいに起きた出来事です。 ある夜、彼の義理のお兄さん(お姉さんの旦那さん)が、酔って「神社に行こう」と言い出しました。 友人のお姉さんはもともと霊感の強い方だそうで、神社に行こうとする旦那さんを止めました。しか

看取り付きホーム。誰もいないのに「友だちが来てる」と言うおばあさんの部屋で、水筒が揺れる話

怖:★★☆  以前、看取り介護を行っている施設で勤めていた方に伺ったお話です。 彼が入居中のあるおばあさんの部屋に行った時のことです。 その部屋に入居しているおばあさんと、介護職員である彼の二人しかいないのに、そのおばあさんは「友達が来てる」と言うので、一体何を言っているのだろう?と不思議に思ったそうです。 でも、ふと気が付くと、テーブルの上に置かれた水筒が、ぐらんぐらんとあり得ないくらい揺れていました。 水筒はごく普通のありふれた水筒ですが、「普通、ここまで揺れた

引っ越した家に誰か?がいたけど、一週間ほどでピタッと消えた話

怖さ:★☆☆  職場の友人が子どものころ、引っ越ししたばかりの家で体験したお話です。 彼女がその家に越したのは今から10年少し前。彼女がまだ小学5年生の頃でした。今も暮らしているというその家は、4階建ての二世帯住宅で、3・4階が彼女の家で、1・2階にはほかの家族が住んでいます。 その時の彼女の家は、3階にリビングなどがあり、階段を上って4階に彼女と妹の部屋と寝室がありました。初めて子ども部屋を与えられた彼女は、とても嬉しかったそうです。 家は少し不思議な雰囲気がありま

職場のトイレに入っていると、水音がだんだん近づいてくる話

怖さ:★★☆  これも、首都圏にある葬儀社に昔勤めていた方に聞いた話です。15年くらい前、彼は幽霊が出るという噂のある葬儀会館で、館長として働いていました。 「なんか怖い話」で以前ご紹介したように、その葬儀会館ではお葬式の依頼が入る前に、無言電話が掛かってくるピンク電話があったり、誰もいないのに斎場入り口自動ドアが開閉したり(モニターには黒い影が映っている)と、不思議なことがいろいろあったそうです。 そんな少し変わった葬儀会館で、ある日、彼がトイレの個室に入っていた時の

霊に憑りつかれたらどうなるの?ドライブ中に幽霊に憑依された話

怖さ:★★★  葬儀社に勤めていた同僚は、霊に憑りつかれやすく、これまでに10回くらい、憑りつかれた経験があります。「幽霊が見えるというわけではないけれど、何かがおかしい」と感じることができます。 そこで今回は、幽霊に憑依されたらどうなるのか?その対処法や、憑りつかれた時のエピソードなどを教えてもらいました。 霊に憑依されるようになったきっかけもともとは普通の人でしたが、霊能力者の友人に、風が吹いたのか霊が通ったのかの違いについて教えてもらっているうちに、幽霊に憑依され

棺の中のおばあさんと人形に怒られた話

怖さ:★★★  会社の同僚に聞いたお話です。 彼は以前、葬儀屋さんに就職し、それ以来、途中で数年のブランクはあったものの、20年近くお葬式に携わっていたそうです。そんな彼の、20代のころの体験談です。 当時、地方都市の葬儀屋さんにいた彼は、新入りの若い社員の教育係をしていました。 ある夜のことです。この日は、新入りの社員に当直の業務を教えていました。 当直というのは、葬儀会館に夜、泊まって勤務することです。 葬儀社はいつお葬式の依頼が入ってくるかわからないので、2

ダムの写真を撮ったら、水面に人の顔がたくさん写ってた話

怖さ:★☆☆  職場の友人が、心霊写真のようなものを撮った話をしてくれました。 以前、彼女が彼氏とドライブに行った時のことです。晩秋というか、初冬というか、これから寒くなり始める時期、埼玉県にある彼女の家から車で北の方に向かいました。 途中で、ダムの近くを通りました。紅葉が綺麗で景色も良いので、車を止めて写真を撮ろうと思いました。 ダムを見下ろすと、水面は綺麗なエメラルドグリーン。彼女は上の方からスマホで撮影しました。 ところが画面を見ると、緑色の水面に白い顔のよう

幽霊が出るというマンションで、呼び鈴が鳴ったので扉を開けたら小人がいた話

怖さ:★★★  お化けや幽霊が出る物件があるという話は、ときどき伺います。 今回は、そもそもそういう物件があるということを、初めて不動産屋さんに伺った時のお話と、都内の幽霊が出るマンションに知り合いが住んでいたという人のお話をご紹介します。 不動産屋さんに、都内に幽霊が出るマンションがあると聞いた時の話 20年くらい前の話になりますが、友人が部屋を探すのに付き合って、不動産屋さんと友人と私の3人で部屋を見に行ったことがあります。駅から近いし、きれいなワンルームなのですが

死んだお祖父さんの家で、黒い影に懐中電灯を取り上げられた話

怖さ:★★☆  中国人の友人が子どものころ、近くに住んでいたお祖父さんが亡くなりました。これはその時、彼女のお母さんが体験したお話です。 お祖父さんが亡くなった後、誰も住む人がいなくなったお祖父さんの家は、しばらくの間そのままの状態になっていました。その家は近所にあったので、物置のようにして使っていたそうです。 ある夜、友人のお母さんが何か荷物を探しに、亡くなったお祖父さんの家に行きました。明かりがなかったので、懐中電灯を持っていきました。 お祖父さんの家で探し物を終

会社の同僚とお墓参りに行ったら、誰かが後ろをついて来た話

怖さ:★★★  会社の同僚と2人で、亡くなった先輩のお墓参りに行った時の話です。 その先輩は、同じ職場にいらした方で、喉頭癌でお亡くなりになりました。会社の健康診断では特に異常はなかったけれど、なんか喉の調子がおかしいと病院に行ったら癌が見つかったとおっしゃっていました。 お酒と煙草が好きで、癌が見つかった後も、煙草は吸い続けていました。 優しい先輩で、すごくよく覚えているのが、昔、結構しんどい仕事を一区切りつけた時のことです。社内でもいろいろ言われながらなんとかやり

夢の中で、死んだおじいさんに手を叩かれた話

怖さ:★☆☆  亡くなった方の夢を見るという話はしばしば伺う機会があります。 これは、お仕事で会った方に伺ったお話です。 その方が大学1年生の時に、おじいさんが亡くなりました。そのすぐ後に、おじいさんが夢に出てきました。 夢の中でその方が体育館のようなところにいたら、上の方から覗き込むようにしている人がいて、見上げると亡くなったはずのおじいさんでした。 「あ、おじいさんだ」と気が付くと、おじいさんが上の方から手を差し伸べてきました。下の方から見上げていたその人は「今

ネイルサロンで残業をしてたら、背後に大きな顔が出た話

怖さ:★★★  仕事でお世話になっている方が「(自分の)奥さんが体験したことなんだけど……」とお話してくれました。 その方の奥さんは結婚前、札幌にあるネイルサロンで働いていました。店舗はビルの地下1階にあって、そこにはいくつものお店が並んでいました。どの店舗もガラス張りで、外からお店の中が見えるし、店の中から外の様子もよく見えました。そこで残業をしてると、夜中でもお店の前を人影が通るような感じがしたり、ということは頻繁にあったそうです。 ある夜、彼女がネイルサロンに残っ

怪奇現象が起こるというオフィスで、深夜残業した話

怖さ:★★☆  お世話になっている先輩に聞いた話です。 その先輩が勤めている会社にはオフィスがいくつかありますが、その中で東京の下町にあるオフィスは、社内でも「不思議なことが起こるオフィス」として知られているそうです。そんなオフィスで、先輩は何回か不思議な体験をしているそうです。その中のひとつをご紹介します。 当時、出版関係の仕事にかかわっていた先輩はある夜、そのオフィスの3階で後輩と2人、原稿の校正をしていました。読み合わせといって、一人が原稿を読み上げ、一人がその読