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教員って長期休み何してるの?

年度末が近づいて卒業式はだいたい終わったでしょうか?

今週末にはどこの学校も今の学年が終わりを迎え,春休みに入るのではないでしょうか。

そんな春休みなどの長期休み。

「先生って夏休み長くていいよね」とか
「まとまった休みとれるからいいよね」とか
言われることがありますが,
学校の先生は本当に長期間休みがあるのか,長期休みには何をしているのかをお伝えしたいと思います。


春休み

だいたい3月25日くらいに学校が終わります。
土日などはさむことが多いので,3月は残り4日ほどです。

まずは「要録」というものを完成させます。

「要録」とは年間の通知表のようなもので,20年くらい保管しておくやつですね。
最近はパソコンで打ち込みですが,数年前まですべて手書きでした(笑)
誰も見ないような資料を膨大な時間をかけてつくるというホントに無駄な仕事ですね。
進学先にも送るんですが,送られた進学先でも見られることはほぼないでしょう。
中学から高校は見られるかもしれませんが。

次は教室の片づけです。
学年が変わったり,異動したりしますので教室から引っ越しできる状態にします。もちろんきれいに掃除もします。
異動する場合は職員室も片づけがあります。

また,異動する場合は業務の引継ぎがありますね。
3月は終わってしまえば数日ですが仕事は多くはないです。

問題は4月です。

以前の記事にも書きましたが,だいたい4月1日に担当学年が発表されるので,そこから4日か3日ほどで新学年の準備をしなければいけません。

まずはとにかく会議です。
新しい体制が始まるのでとにかく会議が長いです。
そして情報量が多いのでまったく頭に入りません。
新しく転勤してきた先生なんかはなおさらでしょう。
今後知っていけばいいことなのにここで一気に長い時間かけてやる意味が分かりません。

マル秘情報会議もあります。
アレルギーだったり,病気だったり,さまざまな特徴のある子どもの情報を共有する会議があります。
これも新しく転勤した先生にとってはまったく頭に入らない情報でしょう。
しかもこの会議も長いです。

何かしらの研修
アレルギー研修だったり,なにかしらの研修がだいたい入ります。
本気で時間の無駄ですね。
ためになったことがありません。

3~4日の半分くらいは会議が入っているかもしれません。
そしてここから学年のお仕事。

まずは,資料分けです。
要録や健康診断表などの個人情報関係の資料を新しいクラスごとに分けなければいけません。
これ実はめっちゃアナログで大変なんです。
分けたうえに出席番号順にならべなければいけませんから。

次は教材選びです。
1年間使用する教科書以外の副教材を選びます。
ここでめんどくさいのが,教材を選ぶ業者さんを均等にしなければいけないことです。
いくつかの業者さんから教材が送られてきているので,必ず均等に選ばなければいけません。
そして新しい学年で先のことなんか分かるわけないのにこの先使う教材を選ぶわけです。
これもホントにめんどくさい。

次は名前シール貼りです。
教室や下駄箱などにクラスの子どもたちの名前シールを貼っていきます。
名前シール?
それも自分でハンコ押して作るんです。
これもなんとめんどくさいことか。
でもこれが貼ってあることで子どもたちが自分の場所に迷わず行けるわけです。

あとは入学式の準備です。
体育館を飾ったり,1年生の教室をかざったり,資料を準備したりですね。
これはそこまで時間かかりませんが。
転勤してきた先生は勝手が分からないことでしょう。

他にもこまごまとした仕事はありますが主なところはこんな感じです。
会議で半分くらいとられてしまうので時間がとにかくありません。

自分の仕事をする時間はほとんどないでしょう。
ボクの場合この後黒板アートとか描いていました。
子どもがいないのに定時では帰れません。

まとめ

いかがでしたか。
こういう実態をもっと世に広めていきたいと思います。
教員ブラックは4月1日からはじまっているわけですね。
ちょっと長くなってしまったので夏休み冬休みは次回に回します。

ではまた!






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