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母はとにかく楽しそう

秋晴れや 野焼きのけむり あちこちに


まだ日も昇ったばかりの早い時間に、農道に車を走らせていると、こおばしい香りがただよってきます。
稲刈りも終わり、農家の方たちは田んぼの後始末をされて、あちらこちらで野焼きの煙が白く上がっています。

私の実家でも、畑で野焼きをする事がありました。(今は禁止されていますが…)
母いはく、野焼きをした後の土にはミミズがたくさんいる。とのこと。
ほんとかなぁ〜と思い、色々調べてみた所、ミミズは日が当たらなくて、ジメジメした朽ちた木や葉がある土が好きなんだそう。
母の野焼きを思い出してみると、風に飛ばされないようにトタン板を被せて焼いていました。しかもしばらく放置していたような…。
確かにミミズが好きそうな環境だ。
ミミズがいる土はふかふかで、栄養もたっぷりで、自然に耕された土には、根もはりやすそうですしね。大きなミミズを見つけると嬉しそうに私に見せてくれる母は子供のようで素敵だなと思います。(私の顔はこわばっていますが…)

母は植物や作物を育てるのが上手です。
「いい加減なもんよ。」と彼女は言いますが、育てている母自身が何より楽しそうです。
きっとそういう気持ちも、植物達にはちゃんと伝わっているのでしょうね。


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