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塩むすびはご馳走

新米の かおりただよう 夕暮れよ


お店の常連さんから新米をいただきました。
いただいた瞬間から、もう何をおともに食べようかワクワク…。
鮭?納豆?いや、かおりが強すぎて新米を楽しめないかな…。ならば味噌汁、揚げだし豆腐、白菜の浅漬け、卵焼き…。

色々考えましたが、やっぱ塩むすびです!

私は忘れられない塩むすびの思い出があります。私には2つ上の兄がいますが、生まれた時は仮死状態で、その後も体が強くないせいか、様々な病気にかかり、入院することが多かったです。
それに比べて私は安産も安産で生まれ、健康な体を持ち、病気知らずです。
兄が入院するたびに、私は祖母の家にあずけられ、祖母や伯母の作るご飯を食べさせてもらっていました。黒豆の含め煮や、大根と油揚げの炊いたもの、自分の家とは違う味付けのおかげで、それはそれは美味しく感じ(母も上手なのですがね、やはり新鮮だったのでしょう)兄が大変なのにもかかわらず、私は楽しくて仕方がなかったのです。その中でもとりわけ美味しく感じたのが、塩むすびです。塩加減が絶妙で、台所でおむすびをにぎる、あの独特の動きと音を聞くと、私は嬉しくて待ち切れないという感じでした。

今、まさにお米を蒸らしています。
もうそろそろいいかなぁ…

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