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デジタルテクノロジーの活用について、答えを出さない


#COMEMO #NIKKEI

昨日の日経新聞朝刊で上記の記事を見かけました。
前半は、以下の様な内容

2018年創業のパーラーは「言論の自由」をうたうSNS。トランプ大統領は投稿を検閲しないパーラーの利用を支持者に呼びかけ始めた。パーラーには共和党重鎮の登録が相次ぎ、保守派の多い地域で利用者が増えた。保守系ニュースが共有され「マスク着用は人間の尊厳を損なう」といった投稿が行き交う。

フィルタリングバブルや、エコーチェンバー現象によってSNSでは意見が偏るという話がありましたが、それどころの話ではなく全く検閲が入らないSNSに同じ様な主義の人が集まるということは、情報は正否に関わらずイデオロギーに合っていれば流れてくるってことで、より偏りがエグくなるな。と思ったものですが、本題はそっちではなくて。

後半

ロサンゼルスの新興イマージョン・ニューロサイエンス社は腕時計型端末で心拍数を測定し、感情との連動性が高い「オキシトシン」というホルモンの分泌を解析。映画やテレビ制作会社向けに視聴者の反応を測る技術を提供する。

ちなみに、同社のHPでその技術について紹介されているのは以下、と言っても情報薄いけど。

色々、妄想が膨らむのだけど、スマートウォッチで感情が取れる様になると以下の様なことが起こるだろうと考えられる。

良い事

例えば自分の感情を読み取ってくれて、感情に合った音楽を流してくれるとか、映画を見ている時のホルモン分泌をスコア化して、同じ様な傾向の人が高いスコアを付けた映画をオススメしてくれるとか、エンタテイメントをより楽しめる様になる(リコメンデーションがより正しくなる)

どっちとも言えない事

SNSやニュースの情報も、自分に合ったものを流してもらうことが可能になる、キュレーションに近いと思うんだけど不快に感じるものは、現状のフィルタリングよりも確実に弾くことができる様になると思うし、更には表層意識にまで出てきていない、自分にとって不快な投稿も自動でフィルタリングしてくれる様になる。

悪い事

これは上記の日経の記事にも記載があったけど、この技術の精度が十分に高くなれば、人の政治的思想を容易にコントロールできる様になる。誰にでも、感情的になってしまうツボの様なものはあって、そのツボを押さえたキャンペーンや、ネガティブキャンペーンがSNSで流れてくれば支持政党を変えるには十分な理由になるだろう。後は広告の効果も抜群に上がるだろう。

まとまらぬ

完全に止められない潮流なので、なんやかんやいうつもりもない。自分的には、快適な情報だけ与えてもらえるってのも悪くないんじゃない?とか思いつつ。その与えられた情報からの選択って自由意志なんか?と思ったり、そもそも自由意志なんてねぇじゃん?と思ったり。まぁ、まとまらないね。これについては。

ユヴァル・ノア・ハラリ著「21 Lessons」に似た様なことが書いてあった気がするけど、確か答えってのはなかった気がする。(うろ覚え)

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