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感想

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#月次レビュー

2024年4月に読んだ本まとめ

4月は『八月の御所グラウンド』が非常に良かったです。流石、直木賞受賞作は伊達ではなかったです。映像化されるということで読んでみた『十角館の殺人』ですが、犯人の狙いが全然ハマらないのが面白かったです。『ハンチバック』も印象深かったです。読書家のマチズモというのがアンバランスな単語ながらも説得力があり興味深かったです。同じような文脈で文章を正しく綴れる人は、そうでない人に対して何かしらの優位主義を持っていそうな気がしますね。まぁ、だから誰しも黙れと言う話ではないと思うんですけどね

2023年12月に読んだ本まとめ

ちょっと早いのですが、年末進行なので今月読んだ本をまとめます。今月は『信長の原理』と、『光秀の定理』が印象深かったです。特に『信長の原理』は、主人公、信長の目線が学者のように一歩引いた感じで面白かったです。 文芸書垣根 涼介著『信長の原理 下』 原理を理解した信長がそれに溺れて本能寺の変が起こるというのが面白い。仕事が出来て権力があるだけでは、それぞれが子会社社長な武士の社会では、トップに立ち続けられないということなんだろうなぁ。 光秀がコトを起こさざるを得なかった織田家

2023年11月に読んだ本まとめ

今月は全然本読めてないなぁと思ったので、読んだ冊数をグラフ化してみました。 意外なことに当たりが多くてテンションの上がった先月の倍、今月は本を読んでいることが分かりました。時間は有限なので今以上に本を読むためには何かやっていることを削らなくてはなりません。ただ、時間の確保と同等かそれ以上に何を読むかってのも大事そうですね。今月は紹介しようと思えない本が多かった気がします。。。時間を増やすのは難しいので、事前に情報を集めて厳選してから読むことで質を上げる必要がありそうです。

2023年9月に読んだ本まとめ

9月は何と言っても、17年振りに発売された百鬼夜行シリーズ新作『鵼の碑』が非常に印象に残りました。いやぁ、最高でしたよ。さらに、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズの最新作『777 トリプルセブン』もエンタメしていてよかったです。10月には小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』が発刊されるので非常に楽しみです。 また、今週末で試験勉強にひと段落が付くので実用書や、人文書なんかも読んでいきたいところです。読書の秋なので。 文芸書京極 夏彦著『邪魅の雫』 陰摩羅鬼もそ

2023年6月に読んだ本まとめ

絶賛、麻雀にはまっておりまして読書の時間はあんまり取れていないです。麻雀はランダム要素が強いことがついつい続けてしまう理由な気もします。そればかりになると了見も狭くなってしまうので、節度を持って楽しみたいものですね。 あまり時間がかけられなかった関係から、人文書(事実が書いてあるけど実生活ですぐに役立つことはないと定義)が読めてないです。7月はそういった関係の本も読んでいきたいと思います。 文芸書平野 啓一郎著『ある男』 これは染みるやつなんやろうなぁと思う。 囲碁で目

2023年5月に読んだ本まとめ

先月までは平日は寝る前に文芸書を、休日にそれ以外をまとめ読みしていたのですが、今月はゲームのやりすぎであまり本が読めませんでした。まぁ、そういう月もありますよね。来月からはゲームはそこそこにして本を読む時間を増やしていこうと思います。 文芸書本とは出合うタイミングが肝要なんだと思うのですが、今月はタイミングが悪い本が多かったように思います。その本自体が悪いわけではなくて私や時代の受け入れ態勢が整っていなかった。もしくはなくなっていたということなんだと思います。 浅田 次郎

2022年12月に読んだ本まとめ

『正欲』は非常に思うところが色々あってよい小説だなぁと思いました。私は強制されるのが嫌いなので、考えさせられる作品ってのは大抵嫌いなんですが、考えたくなるような作品は好きです。『性欲』はそういった作品でした。 改めて考えてみると、私が最近好む作品というのは、自分がそれなりに土地勘のある話をテーマに扱った作品で、そういった作品であればテーマについて考えたくなって楽しめるし、そうでもない作品は考えたくならないので楽しめないってことなのかもしれないです。 小説浅井 リョウ著『正

2022年6月に読んだ本まとめ

今月はゲームが面白すぎて実用書はほとんど読んでなかったです。そして明日には「Monster Hunter Rise: Sunbreak」が出るので来月もあまり読まないのではないかと思ったり。 文芸書は、先月に引き続き「百鬼夜行」シリーズを読んでいます。今読んでいるのは『鉄鼠の檻』で物語は中盤、中禅寺先生の禅宗のざっくり歴史講義が始まるあたりです。 文芸書京極 夏彦著『狂骨の夢』 広げに広げた風呂敷をしっかりたたんでくれるので良いですね。 最後はビーチボーイズなみに爽やかで

2022年5月に読んだ本まとめ

百鬼夜行シリーズを読み始めました、5月は2冊読んで現在三作目の『狂骨の夢』を読んでいます。百鬼夜行シリーズの多くの作品は20代前半に読んだので歳を取ってから再読すると結構イメージと違ったり、年を取った分だけ物事を知った分内容が理解し易かったりします。 体調があまり良くないので、硬い文章はしんどいなぁと思ったり、柔らかそうな内容は時間の無駄にならないかなぁと思ったりで、文芸書以外が今月はあまり読めていないです。4つほど紹介してますが、いずれもゴールデンウィークに読んだものです

2022年4月に読んだ本まとめ

あんまり短編集は好きじゃないんですが、『逆ソクラテス』は良かったです。4月は結構つらい日が続いたので、かなり救われたんじゃないかと思います。月末の方に読み始めた『壬生義士伝』はさすが有名作家さんの作品と思わせる上手い小説だと思います。熱いですよね。そういった熱さから遠いところにいる私としては、ちょっと引いてしまうところもあったりしますが。 『エッセンシャル思考』も話題の作品だけあって面白かったです。ゴールデンウイークもありますし、理解するために内容をNoteにまとめようと思