2024年4月に読んだ本まとめ
4月は『八月の御所グラウンド』が非常に良かったです。流石、直木賞受賞作は伊達ではなかったです。映像化されるということで読んでみた『十角館の殺人』ですが、犯人の狙いが全然ハマらないのが面白かったです。『ハンチバック』も印象深かったです。読書家のマチズモというのがアンバランスな単語ながらも説得力があり興味深かったです。同じような文脈で文章を正しく綴れる人は、そうでない人に対して何かしらの優位主義を持っていそうな気がしますね。まぁ、だから誰しも黙れと言う話ではないと思うんですけどね。
万城目 学著『八月の御所グラウンド』
「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」の2篇が入った本。
「十二月の都大路上下ル」も瑞々しい感情が描かれていて悪くなかったけど、表題作の「八月の御所グラウンド」は物語の破壊力というのが嫌というほどに出ている傑作と言えると思う。
私は京都に住んだこともないし、野球は好き嫌いで言うと嫌いな方なんだけど、気が付いたら物語に涙していた。
他人の気持ち、まして、生きた時代も違う他人の気持ちなんて分かりっこないし想像もできないわけだけど、この小説を読んでいるとある時代に生きたある特性を持った人達の感情に思いを馳せざるを得ない。
共感力が低い私がそうなんだから、この小説は誰にでも同じような心の動きをさせるんじゃないだろうか。ちょっと怖いぐらいにそういった力のある物語だ。
綾辻 行人著『十角館の殺人』
ネタバレしてから読んだので、何とも評価し辛い。
面白かったのだけど、心理描写とかトリックどちらもちょっと粗い感じがしてしまってどっちかに振り切った方が良かったのではないかと思ったりもした。
犯人の狙いが全然ハマらん感じはちょっと面白かった。
市川 沙央著『ハンチバック』
主人公の身体的特徴について書かれている部分は、ずっと真顔で読んでいた。
人間それぞれ勝手に、他人に役割を期待するもので、作中で田中は求められた通りには悪人ではないし、最後に物語に昇華して涅槃に達したんやっていう陳腐な流れは私が求めるものではなかったりする。まぁ、知らんけど。
赤羽 雄二著『ゼロ秒思考』
感想などを記事にまとめてみました
広田 航二著
『情報処理教科書 ITストラテジスト 2024~2025年版』
本日受験してきました。
来年まで対応しているようなので、
次も頑張りたいと思います。
これがあっても多分合格できてないでしょうけど、なかった午後IIは完全に手が出なかったと思います。
野地 秩嘉著『ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー――食べログ、クックパッドを育てた男』
穐田誉輝さんについては知らなかったが、こういった独特な人生を歩んでいる人の話を知るのは面白い。
本としては、重複する部分が多かったのと、最後の方急に散文的になるのがイマイチだったので、もうちょっと違うテイストでまとめるともっと良い本になったのではないかと思う。
外山 滋比古著『新版 思考の整理学』
こうおじさんがグダグダと話す感じの本は面白い。
思考の整理方法について書かれた本、書き出してそれをどんどん場所を移しながら、厳選していくというのは面白い。
発想をするということに関して森博嗣氏も同じようなことを書いていた。三上というのは昔からいいますしね。
先月分
昨年分
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