留学先で差別はある?
こんにちは、kikiです。
今回は私が経験したカナダでの差別行為についてお話ししていこうと思います。
そして今回書く内容は私が実際体験したことであり、そこに虚構や過大妄想は含まれておりませんが、少々表現が厳しいところもあるかと思います。十分注意して読んでください。
中国人と間違われる
私はカナダのビクトリア集にある公立高校へ通っていました。人種の割合は、カナダ人4割、移民3割、留学生3割くらいでした。
そこで注目して欲しいのが留学生の割合です。留学生は西から東、北から南まで様々な国から来ますが、その中でも特に多いのが中国人です。1学年に中国人は常に15〜20人はいます。
どこの国からでも厄介な留学生はいますが(もちろん日本人でも厄介な存在はたくさんいます)母数が多い分、迷惑行為をする中国人留学生が多く見受けられました。そこで問題なのが、私たちがヨーロッパ人それぞれの顔の違いや特徴を見分けられないのと同じように、彼らも私たちアジア人(主に中国・日本)の見分けがつかず、全体を中国人として見なし、差別的眼差しを向けてしまうことです。
※留意:もちろん、性格の良い中国人はたくさんいますし、穏やかな中国人の友達もいます。決して中国人が嫌いなわけではありません。しかし今回は「差別」というタイトル上触れていかなければならないことなので、迷惑な中国人留学生について書いていきます。
よくニュースとかで【爆買い中国人!】とか【中国人の迷惑行為@日本の観光地!】みたいな扱いされて、結構中国人ってそういったネガティブな印象を受けますよね。これはカナダでも同様です。
倫理観がちゃんとしているカナダ人ならきちんと人を見極めて、中国人と日本人をひとくくりにせず、迷惑行為をする中国人としない中国人もきちんと分けて接しています。
しかし、そういった心優しいカナダ人は本当に極小数です。私が経験したこととしては、私の顔を見るなり鼻で笑ってきたり、グループアクティビティも私だけ除け者にされたり、直接的な害は受けませんでしたが、日本の学校でも起こるような嫌なことがカナダでも起こりました。私はメンタルが激弱でおぼろ豆腐並だったので、その日は一日中泣きました。
でも一旦泣けば色々収まる性格でもあったので、大泣きした次の日にはもういいや、ってなって「程度の低い奴ら」と見なして一緒に授業を受けていました。こう言ったことが起こった時の対処法は、友達や家族に話を聞いてもらうことです。こういう時の友達は本当に大切です。私も信頼できる友達がいて、相談に乗ってもらったからこそ2年間の留学を達成できたと思います。
さて、次は学校の先生から中国人に誤解された話をご紹介します。
まず、一部の中国人は授業を真面目に受けず、外や校内のトイレなどで中国人同士でタバコを吸ったり麻薬を使ったりしています。そしてそれは学校の先生からしてもわかり切っていることです。もちろん、その責任は彼らにあるのですが、私がモヤッとしたことが、その中国人がサボっている時に担任が「ねえkiki、○○どこにいる?」と真っ先に私に聞いてきたことです。私はとっさに「わかりません、連絡先を知らないので、、、」と答えました。
私はなぜ先生が私にそう言った質問をしてきたかわかります。先生は私を中国人だと思い、”中国人”の私なら彼の連絡先を知っているのだと思ったのでしょう。私は「いいえわかりません。だって私中国人じゃないし。」と返すこともできたのですが、わざわざ「中国人ではありません」アピールをするのも差別的で嫌な印象を与えてしまうと考えました。こういった事例は多々あるし、日本人なら1回は経験するでしょう。あまりにも聞かれるのであれば、「わし日本人やねん、○○が今どこで何しとるかなんて知らん🤷♀️」と冗談ぽく言っておくのも良いと思います。そういった先生たちに悪気はないと思うので。
ですが、アジア人に対して悪意がある先生がいるのも事実です。
差別をする先生もいる
私の実体験で言うと、クッキングのクラスで事件が起こりました。クッキングのクラスでは、4人1組になって実習を行います。私のグループは日本人2人、韓国人1人、中国人1人の『圧倒的アジア軍団』でした。しかしだからと言って私たち日本人同士で日本語のみで会話したりだとか、韓国人や中国人が迷惑行為をしたりだとか、先生の話を聞かなかったりだとかいう行為は全くなく、むしろ共に料理を作ることを楽しむ、たまたまアジア人が集まったグループでした。
しかしクッキングの先生は私たちのことをよく思っておらず、先生がデモンストレーションで作っている過程を私たちのグループにだけ見せなかったり、洗濯物を毎回私たちのグループだけに畳ませたりという、小さい嫌がらせをしてきました。しかも1学期ほとんどにわたって。私はそれが初めての「差別的」体験で、ショックというよりも「ああ、差別を受けるってこういう感じなんだ、」と軽く思いました。でもよくよく考えたら他のカナダ人グループは騒ぐし小麦粉とかぶちまけるのに先生は怒らない、むしろ笑っていることに気づき、とてつもない苛立ちを覚えました。
そこで私はまずホストファミリーを事情を話し、これはカナダ人である彼らから見ても差別的行為なのか客観的な意見を求めました。もちろんファミリーからは【それは先生がおかしい認定】をいただきまして、早速学校に連絡を入れてもらいました。学校に差別行為を働く教師がいるなんてわかったら大問題です。翌日には話し合いの場が設けられていました。
まず、カウンセラーと2人で話しました。ここで「はあ、これはカナダならではだな」と思ったのは、そのカウンセラーとクッキングの先生は友達で、開口早々「彼女が差別行為をするなんて絶対にあり得ないと思うわ!」と言ったことです。客観性のかけらもないなと。彼/彼女が自分の友達だからやるわけないという理論が通るのならば世界中の犯罪や差別行為はなくなっているはずですが。まあそれは良いとして、明らかに私たちのグループにだけ、やらなくてもよい仕事を与えられていること、そして現に嫌な気持ちになっているということを伝えました。
そして最終的に当事者同士で話し合いました。先生は「私が差別なんてするはずないわ!だって私は台湾人とルームシェアしているのよ!その子にも聞いたわ!私が差別するような人なのか!そしたら彼女も『え?あなたがやるはずないよ』って言ってくれたのよ!?ペラペラペラペラ、、、」
口が減らねぇ減らねぇったらありゃしない。逆に見苦しかったです。もう認めたくないんだなこの人は。という諦めと呆れの狭間にいました。
結局、先生からの謝罪はないまま事は終わりました。本当に腹が立ちました。
教育という職業に関わらず、公共の場に私情を持ち込まないのが人間として最低限のマナーだと思います。
皆さんも周囲の生徒だけではなく、教師たちにも充分に気をつけてください。もし私と似たような経験をしても、抱え込みすぎずに信頼できる先生にいつでも相談できるような状態でいてくださいね。
やはりコロナ差別
Bio欄に2020年の6月に卒業とかいてあるのですが、実際に帰国したのは3月末です。なぜ早めに帰国したかと言うと、新型コロナウィルスによる影響です。
3月前半は主に日本などアジア圏で流行っていて、カナダではあまり危険視されていませんでした。しかし約2週間後、カナダでもそのウィルスの威力は増していき、遂に留学生は一切の外出禁止(散歩ですら)に追い込まれてしまいました。
今帰らなければ帰国するタイミングを失うと考え、外出禁止令が出たちょうど1週間後にフライト予約をしました。
そこで厄介となってくるのが荷物です。私は冬服、夏服、春服、プロムのドレス、その他私物諸々を2つのスーツケースに入れることは難しく、ダンボールに今必要では無いものを詰めて郵便局まで行く必要がありました。
3つのダンボールにギュウギュウに荷物を詰め、友達の車で郵便局に行くと既にコロナ対策は万全でした。消毒液が至る所に置いてあり、従業員も手袋をつけて対応していました。そこには30代くらいの男性従業員が2名、60代くらいの女性従業員が2名いました。皆さん笑顔で普通に対応していたのですが、私の顔を見るや否や怪訝そうな表情に変わり、対応もひどく冷たいものに変わりました。
特に女性従業員の一人は、私に「送り状をちょうだい」と言ったので渡そうとしたところ、急に表情を変え「近づかないで!!!!!」と言われました。言ってること無茶苦茶でやベーなこのバ○アと思いました。全国的に「コロナは中国から来たウィルス」と思われていたため、私が中国から来たのだと思ったのでしょう。男性の方に手続きをしてもらったのですが、やはり手続きをしているうちに私が日本人だということに気づいたようで、オバサンにも日本人だということを伝えていました。するとそのオバサンはスマホを取り出して何か調べ物をした後、隣にいたもう一人の従業員に
「日本でも感染者が出て、2人死んじゃったらしいわよ〜日本人にも注意しなくちゃよね〜」
と私に聞こえるように嫌味を言いました。要するに私が中国人であろうと日本人であろうと何かしらの理由をつけて近づかせたくなかったのでしょう。本当に嫌な思いをしました。
そもそもウィルスは中国からきたものですけど、だからと言って中国人が責められて良い、差別されて良いわけでは絶対にありません。そういう対応はわざと咳をぶっかけたり、ベタベタ触ってくる人にしろっていう話です。
心から差別反対!って思ってるの?
3〜4ヶ月前に黒人差別の問題が上がっていてカナダでも「BLM❤︎」とか画面真っ黒にしてインスタ投稿することが流行って(?)いました。その行為自体はSNSならではの活動なので否定はしませんが、一部の人は日頃からアジア人を見下したような態度で接したり、わざと遠ざけたりするのに、こういう時だけ熱心に「Black Lives Matter✊🏿✊🏾✊🏽✊🏼✊🏻✊」とか言って偽善ぶるのだなと思いました。
ビクトリアでは黒人差別は見受けられませんでしたが(そもそも学校に黒人があまりいなかった)、精神的なアジア人差別は多くありました。よく「カナダ人は優しい人が多い」と言いますが、それは誇張しすぎだなと感じました。優しい人は何人もいるし、分け隔てなく接してくれる人も大勢います。でも悪意がある人も多いのも事実です。
留学を志している皆さん、海外で生活するうえで「差別」は存在します。でも留学はそれ以上に楽しいこともたくさんあります!
たとえ実際に差別行為されたとしても、しかるべき対処を取り、楽し留学LIFEを送りましょう!
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