見出し画像

子どもと若者たちのための闘い

南湖ハウスができて今月で1年と4か月になりました。
いろいろな方に来ていただき、その期待に応えられているかわかりませんが、私を突き動かしているのは「先に生まれた大人の責任」と「弱い立場の人への無関心や理不尽さへの怒り」ではないかと感じています。

この25年で、実子と里子の子育てを体験させてもらって「子育ては未来の大人をつくる」ことであって、親の思い通りに育てる(従順な人をつくること)ではないし、ましてや自分の老後を見てくれるためでもない。

子育ては未来の社会資源である大人を育てることであり、国はそのために有能な資源をつくり育てることが政治の仕事であり、教育の仕事であり、子育てを親という個人に依存し続けてきた日本の意識の低さが少子化の原因だと思います。

国は、子育てしてくれるお父さんお母さんが子育てしやすい環境を作るべきです。出産費も無料にする、女性は体と精神の変化が大きいので、サポートを手厚くするなどやるべきことは多いです。

ここに資本が回らないのは、政治家に女性が少ないのと、その女性も出産や子育て経験のない人が多いからではないでしょうか?

私たち市民の責任(政治に無関心でいたこと)は大きいですが、今からでも諦めることなく、SNSで考えを発信したり、井戸端会議でも政治や人権の話をしたらいいと思います。

私は発言力も応援者もいない社会的養護を受けてきた子どもたちの話を聞いて、「本当は親と引き離されたくなかった」という言葉が最も印象に残っています。児童相談所がやってきた親子引き離し(引き剥がし)の罪。

行政はもっと親に寄り添い、その親教育とケアに力を入れるべきではなかったのではないでしょうか?児童養護施設や里親は、親から引き離された子どもの居場所です。親子の関係を断つのでなく、里親は実親のサポートと役割を明文化すべきです。

2017年の社会的養育ビジョンで、里親の役割に「実親のサポート」が加わりましたが、5年経ってそうした解説は児童相談所からはなされていません。実親の子育て力が弱ければ、一時的に地域資源である子どもサポーターや里親の助けを借りて育てればいい。行政の思考転換がまず必要なのではないでしょうか?

制度や仕組みを変えるのは、50年以上も同じ体制でやってきた行政にとっては大仕事でしょう。でも「子どものために」という大目標の元で、児童相談所や市町村の家庭児童相談所が連携し、他者に責任転嫁せず、積極的に取り組んでほしいし、市民として里親として大いに提案したいです。

全国的には、都道府県の差が大きいですが、それはZOOMなど時空を超える手段も出来た今日、残されているのは「やる気」と「本気」です。行政間で問題点を洗い出し、学びあい、その過程も市民に分かりやすくオープンにしていただきたいです。日々の虐待対応も大事ですが、この先のビジョンや展望が見えなければ、現状より良くなることはないでしょう。

最後に
日本に居る子どもと若者が希望をもって生きられるようにするのが、私たち大人の役目・仕事です。私は残りの人生をそれに懸けます。

もし、同じ想いで活動をしてくださる人がいたら、共に学び、共に行動しましょう。簡単ではない道ですが、長期戦に挑む方を求めます。細くとも永く付き合っていただきたいです。

【子どもや若者が安心して社会と繋がれる居場所を!】 安心した居場所作りのスタートUP資金や継続した運営のためには資金が必要です。 経験や年齢問わず、子どもから大人まで育ちあえる 『南湖ハウス』をぜひ一緒に創りましょう! 応援よろしくお願いします!