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料亭の前にある盛り塩 じつはお清めのためじゃなかった!?

料亭や居酒屋の前には、山型の円錐形をした盛り塩が置かれているのを見たことがある人は多いと思います。

塩といえば、お清めの塩といったイメージが強いでしょう。力が土俵で塩をまいたり、葬儀の帰りに塩を持って帰ってきたり、といったこともあります。塩は穢れを祓う意味もあるようです。

では、店の前にある盛り塩も、お清めの意味があると思うかもしれません。商売の邪魔になりそうな悪い気を逃がして、商売成就を祈願しているのでしょうか。それともお客さんの厄払いでしょうか。

しかし、じつは全然別の理由があったのです。
盛り塩の起源は、なんと古代中国にさかのぼります。

牛の好物を置く

古代中国では、皇帝が愛妾を持つのはあたりまえでした。皇帝は「後宮の美妃三千人」といわれるほど多くの愛人を抱え、あちこちに住まわせていたのです。
皇帝は気の向くままに彼女たちの家のどれかを訪れて一夜をともにします。当然、彼女たちの間にはライバル心が燃え上がります。

そんな中の一人が、「ほかの愛人より私の家に立ち寄って!」と考えに考え、思いついたのが、家の前に塩を少々盛り上げておくことでした。
なぜ塩を持ってお皇帝が自分の家に来るのでしょうか。

それは、当時の皇帝の乗り物が牛車だったからです。
牛は塩があれば舐めます。隙あらば塩を舐めたいと思っているのが牛です。そのため、牛が塩につられて自分の屋敷にくるだろうと考えたのです。


皇帝は、この愛人の思惑に見事にはまり、その夜の皇帝の訪問とあいなったといいます。

この故事から、飲食店では「客を呼び寄せる」おまじないとして、盛り塩をするようになったのです。
厄を祓うという意味ではなく、客を呼ぶ、いわば真逆の意味があったのですね。


参考資料:

ライブドアニュース


Ⓒオモシロなんでも雑学編集部


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