ナマコは目がない では、どこで光を感じているの?
遠浅の海にたくさんいるナマコ。
グアムやサイパンに行ったときに、投げ合って遊んだ人も少なくないでしょう。(だよね?)
ナマコって、冷静に見れば結構グロテスクな見た目をしていますよね。とくに生きている生のナマコを見ると、とても食べようなんて思いません。人類で最初にナマコを食べた人ってすごい!
ですが、ナマコって珍味として有名ですよね。
とくにコノワタという食材もあります。これはナマコの腸のことで、歯ごたえなどが独特なことから酒飲みから人気が高いです。
よくよくナマコを見てください(見る機会はあんまないと思いますが)。見れば見るほど同じ生物だとは思えません。そもそも目とかないですね。ほかにもいろんな器官がなさそうです。これって動物? ナニ?
では、ナマコはどこで光を感知して生きているのでしょうか。
ナマコの目は肛門にアリ!?
ナマコを見ればわかる通り、口にあたる器官は先端にあります。
では、食べたものをどこから出すのか。もちろん肛門です。では、どこに肛門があるのでしょうか。
それは、口と反対側。コノワタと呼ばれている消化器官が通り、その行きつく先が肛門です。海底生活をしていて夜行性なので、目も陸上生物ほど発達せずに脳も少ないです。
それでも目はあるらしいです。でなければ、夜行性になりませんよね。
ナマコは、夜になるとエサを探して海底を這い回ります。海水を通して差し込む日光を感じているのです。
それでは、目はどこにあるのでしょうか。
じつはこのナマコ、光を感じるのは肛門なのです。
体内を通ってきたエサが排出される場所なので仮に肛門と呼びましたが、正式には「総排泄口」といいます。
目の代わりに、光を感知する光受容器が肛門の周りにあります。この部分がナマコにとって最重要器官にあたるのです。
ナマコは、日中は顔のほうから海底の砂に頭をつっこんでいますが、外に出ている排泄口付近は光を感知するほか、呼吸器にあたるものもあります。
ここから新鮮な海水を取り入れながら呼吸しているのです。
キモい、キショいと言われて若者から敬遠されがちなナマコですが、じつはすごく優れた器官をもっていたのですね。
Ⓒオモシロなんでも雑学編集部
※毎日更新を目指していましたが、諸事情によりこんな時間になりました。読者の皆様には大変申し訳ございません……。
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