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魂が欲しているもの≠お金

わたしは小遣いのために、多少のお金が必要になり、外で働きに行ける体ではないので、自宅であれこれやってお金にしています。

最近、お金って必要な理由があれば、その器が用意され、そういうタイプの人間になっていき、稼げるようになる、と聞きました。

それとは別に、人生において本当にやりたいこと、欲しいものが1つや2つ、あると思います。これは原動力だったり、魂をゆさぶるもの。

自分の場合ですが、本当にやりたいことは、わたしの人生を変えた、手編みのセーターを編みたいんです。

昔のことですが、すごく素敵なデザインの半そでのワンピースニットがありまして、実際に編んで完成出来たんです。
そうしたら、なんと洗濯して干していたら盗まれてしまいました。。。

あまりにもショックすぎて、もう一度編むことにしました。材料の糸が廃番になりかけていましたが、その前に確保出来ました(その糸でなくても、製図はかけるのでどんな糸でも作れはすると思うのですが)。
しかし、それから体調を崩し、いくら頑張っても完成まで至りません。

なんかこういうトラウマになるような出来事って、けっこう誰にも一度くらいはあるんじゃないかな。

そのうち流行は変わったけど、編みたいという気持ちはいつまでも残っています。それと同じように、8歳のわたしが編みたかったセーターも、当時何度もトライしたけど、全然編めなかったんですね。当時は実力がなかったので、後ろ髪ひかれながらも諦めたんですが、、

こういうやつ、「これやったらもう二度とやらない」ものなのかもしれない。
それが出来ないことで、いつまでも関係ないものを編み続ける原動力になっているかも。逆に言えば、やりたくなくてやってるルーズな関係をやめるためには、これを利用してきっぱり足を洗うことも出来る。

で、今は年間100体近くの人形を作っているわけですが、お客様の要望に応えながら、そもそもこんなディープな世界に入ったきっかけになったお店に置いてもらえそうな高級な作品がいつまでたっても出来なくて、今どうしてこんなに散らかった人生になってしまったのか、考えています。

本来の目的は絵か編み物しかなかったのに、今どうしてこうなった?

わたしは結局、何の夢も叶えていない。
最近の作品の要望も、薄利多売品ばかりだ。お客様世代はバブル時期ではなく、ユニクロなどが流行した時代の人たち。本来はもっと高級品になるものを安く買うことに価値を感じている。そうなると、今のわたしの価値観とズレたものを供給して、いずれわたしが破綻してしまう。
わたしの時代はなんでも高かったので、こういうものが安かった市場を知らないのだ。リカちゃんでさえ、買えなかったんだよ。

街で見かけたあみぐるみは、5千円してた。2000年代くらいかな。
今も、有名作家さんなら万単位だ。

わたし、ブランディング失敗してる?

最初からこんな市場になっているのを知っていたら、一生目標達成できない確定なわけで、やめてさっさと夢を叶えるための、あの失くしたニットを編んでいた方がましだった。

というか、こういう仕組みだったら、編み図を売って稼いだ方が早く目標に届くだろう。高いものに手をださない、自分で作れると思わせてる、のなら、出来た子より編み図の方を買うだろう。
ここが「あいまい」だから、わたしはしくじってるんだな。

絶対無理、か、とーっても簡単。
いまのわたしの作品は、たぶん無理な方に近いと思いますが、編み図を求められることもあるってことは、難易度が見てすぐに「あっこれ無理」とわかるように作らないといけない、ってことかな。

変わり糸の件で定期で発生する案件ですが、某百均の糸で、簡単に作れそうに見えたけど、実際編んでみたら糸が粉々になって、芯糸まで引っ張っただけで切れるというものがありました。

糸が太いから簡単ってことはないんです。糸が太すぎると、大きく編むと全体が崩れやすい。初心者の方はゆるく編む方が多いので、本当は百均の糸は初心者向けじゃないんですよ。

それに肌触りも全然違う。こういうの、写真では伝わらないんですよね。。

2000年代には百均で毛糸が売っていることがなかったので。当時の糸はひと巻き600円以上してた。今は、まともに使える糸は1個千円以上になってしまいました。それ以下ってことは、わけありってことです。。

まあ、在庫もあるし、まだオーダーも残ってるので、ぼちぼちブランディングをして、高額商品も安いのも出していこう。このままでは破滅する。ショップも、わたしの罪庫も。笑

さて。来年はどんなショップになってるかな。
個人的には身に着けるものも、イラストも、やりたいのだけど。
未来予想図をきちんと描かずにやりがちなのが、わたしの悪い所です。

かしこい人はメモをせよ、と言ってます。
わたしは昔はメモ魔でしたが、最近は手帳に全然なにも書いてないなあ。
なんでも、目標というものは忘れてしまう。したいこと、日常に目標はないので、書くことで目標への歩き方を作るのが目的なんだって。

そうだねえ、メモしていた頃は夢へ進んでいたけど、メモをしなくなってから、前に進まなくなってるかもね。

じゃ、今晩にでも、目標手帳を用意しようか。。

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