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「気になるコト」は、あなたはできる

素敵な作品を見ると、つい思ってしまうこと。

「これ、わたしには無理…」「こんな世界作るなんてできない」

でも、気になる、目にするということは、実はその人はそれが出来る。
芽がその人の中にあるから、気になる。
気づいて磨けば才能は開く。

nancy流、才能の開き方

昔は、才能を見つける人がいてそれを開いてくれる時代でしたが、今は自分で才能を拓く時代になりました。

わたしもしょっちゅう、素敵な作品を見ます。「本物を見なさい」といったのは、20歳の頃お世話になっていた、雑誌の編集長さん。

でもそんなの、出来ないと当時は思っていましたし、現実に出来ていませんでした。

わたしの作品が変わり出したのは、ベアを最初に量産しはじめた2008年頃でした。あきらかにその時代から、レベルが一段上に上がっている。

当時はまだ子供が小さくてやんちゃ盛り、パニック発作も時々起こしていて、体はしんどかったけど、オークションで素敵な作品を見るようになりました。その中のある作家さんのファンになり、毎日ブログをながめたり、過去の作品を見ていたり。

オークションなので、たまにびっくりするような値段になりますが、その毎日が「わたしもいつか、仲間入りしたい」という気持ちにつながったと思います。
そのために、型紙を当時人気のあった顔立ちに大きく変更。そして量産体制にしました。たくさん作らないと、腕は上がらないというのは、ベア界では掟であります。

ベアの教室は基本、習った方がいずれ独立することを最初から考えています。その時、しないといけない事も教えます。わたしは二人の先生に習いましたが、作品はオリジナルでないといけないこと、パターンを真似するのではなく、自分の理想の形を書きおこすということ、丈夫であること、理想の作品を作るためにはたくさん作品を作ること。

すでにそこは落とし込んでいたので、たくさん作品を作っていったら、販売レベルまで突き抜けていました。でもオークション参戦する前に、わたしは手の手術をすることになり、いったんこの世界を離脱しました。。

人形を作りはじめた時期から計算すると、30年近い時間がかかっていますが、集中して作りはじめて出来が良くなったのは、2年くらいです。だから、針と糸を持ってどなたかの指導を仰ぎ、2年必死で作れば、人様に出せるものは作れるのではないかな、と思います。

人形ではないジャンルでも、意識は通用出来ると思います。
この人がすごい、この作品がすごい。もちろん落とし込むのは、違うジャンルでもいい。その「すごい」は、思った人は叶えられる。
たぶん、最低2年はかかると思いますが、あとは毎日こつこつと、すごいに近づくことをしていけばいい。

わたしは小さい頃からやっていることがほとんど変わっていないし、のめり込んだらそれしかしないので、あとは「目標」が必要だったんだな。

あと、同じことを上の子もしようとして、当然わたしに師事して「できない、無理」とだだをこねる経験もしているので、補足もしておきます。

自信が持てない人へ

上の子は「素敵な絵がかきたい」と思っていましたが、描けませんでした。わたしがいくら「イケるよ、もっと必死でやれば」その「必死でやる」が、80年代以降生まれの人に、出来ていない人が増えている。

出来ている若い人に共通していえるのは「自分を信じている」ことでしょうか。自分に全信頼をおけるかどうか。委ねることも、自分を信じていないと出来ない。結果、指先に自分の魂を乗せる力が足りなくなっているような気がしています。しかも残念な結果を増やし、ダメである自分を強化している。

いまって「努力しちゃダメ」らしいので、違う言い方にしよう。

素敵な、目標が見つかった。それを自分に落とし込みたいのなら、毎日1日5分でも10分でもいいので、目標に関連することをする。
昔だったら1日1作品とか平気で言ってたけど、作品を目の前に出して加筆したらok。ペースが上げられそうなら、少しずつ時間を伸ばしていく。
この「目標に取り組む時間」がないと、一生叶わないから。

※比べているのではなく、あくまでもサンプルです。

夢中で何も考えず、そのことしかしない下の子は、次々と夢を叶えているのですが、上の子は「飽きた」と言って諦めるのが非常に早い。「ああ今回もダメだった」を積み重ねて、そしてダメな自分が1つ完成した、と言っていた。

「ありのままを認め悟った」と言ってるけど、ありのままを認めてない。憧れだった絵も完成出来てない。だから今も、時々友達に絵を頼まれるんだ。何か1つでも完成させないから、仕事場であれが出来ないといって怒られる。カルマ化してるじゃないか。

悟っているのは他人に対して、だけで、自分の悟りが開いていない。
修行が足りない、自分から逃げることなんて出来ない、自分をコントロールすることこそ悟りだって知ってる。

「ありのまま」は出来る自分も出来ない自分も認めること。
じゃあ、出来る自分、見せてもらおう。ないのなら、今からでも作れと、カルマは言ってるんだよ。
言い訳をしている、っていうことは、知ってる証拠だ。

毎日何かやらせるゲームをやめ、1日じゅう絵を描く日を作る。その時間に耐えられなかった。絵を描くのは、自分と向き合う、瞑想ににている。ダメな自分を見るのに耐えられなくて、筆をおいたようだけど、それこそが「修行」だ。明日、もう一度筆を取って、何か描こう。

下の子がまったく絵心ないのに(本人談)1日何分かこつこつ描いてる。たぶんあと数年で化けるよ。(わたしはアドバイスはあえてしない。聞かれたら答えるけど、大半が絵のことではない。ここ、重要だよ)

「立体のものを面でとらえる」という感覚が大事。2次元の絵の真似をしていると上達しない理由はそこ。絵がうまくなりたければ、本物のデッサンをした方が早い。その時に、形をおおまかにとらえ、キャンバスの中にどの縮尺で置くか、ざっくり決める。

なんかわたしが煮詰まった時に勧めてくる動画が、テクニック中心だったので、絵を描くうえでもっとも大事なことがすっぽ抜けてるなと感じていたのです。絵が上手いという意味は、線がきれいという意味ではないのだ。
理想が、みんな二次元なんだよ。

わたしがよく言ってる「本物を飼ってる人には敵わない」って意味もわからないだろう。細かいディテールならネットでどうにかなるが、この角度からみたらこの子はどう見える、とかいうことまで頭に入らないと、絵も人形も作れないし描けないんだよ。
わたしの世界は、実際に一緒に暮らしている子がいる人がお客様になりやすいので、この感覚は絶対に必要なのです。

嘘はすぐバレます。知ったうえで省略するのです。描かないけど、心の中で描いてる部分がある。あみぐるみの人はやらないけど、フェルトで動物を作っている人なら、骨格や動きでどこが隠れてるのか、意識するよう言われているのでは。わたしは、あみぐるみでそれをやっているので「難しいあみぐるみ」と公言しているのです。だから製図が難しいんだよう。ようは、あみぐるみで絵を描いてるのです。

人間だって、筋肉も脂肪もあって立体的。漫画家さんがポーズを描く際、アシさんにポーズ取らせたり自分を鏡にうつしているけど、どの部分が強くみえているか意識しないと、嘘っぽくなってしまうんだ。

オオカミや龍描いてて、なぜ気づかなかったのか。空想動物にしても立体なんだから、望んでいる「絵がうまく描けた」は画角を意識するだけでかなり近づくと思うのだ。いつ気づくのかな?


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