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【バンコク旅行】タイムマシンで2世代未来に飛んだ

バンコク行ってきました。
シェムリアップから飛行機50分、タイムマシンを使った感覚です。

タイムマシン前
タイムマシン後

ヤワラート(中華街)、アラブ人街、お寺など楽しかったですが、中心部が想像以上に大都会なことにびっくりです。

BTS(高架鉄道)の下を通ると国道246号線で三軒茶屋から渋谷に行くのかと錯覚するような、東京感があります。
道路が左車線、車が右ハンドルなのも日本っぽいです。左ハンドルの車に慣れた私はタクシーの運転席に乗ろうとして、ドライバーに「え?」という顔をされました笑

ふと、大型ディスプレイに目をやると、設定ミスで誰かのWindowsのデスクトップが映し出されています笑。この光景、プノンペンでは何回か見ました。

Siam駅の北にあるセブンイレブンでは、野良犬がしれっと店の中に入って行ったのを見逃しませんでした。この前Pub streetのセブンイレブンでも見かけた光景です。

バンコクの都心部、パッと見は東京と似ているのですが、実際歩いてみると人々の考え方、行動はカンボジアに近い印象を受けました。数十年後のカンボジアを見ている感覚です。

結局「物語 タイの歴史」を読み終えたのはバンコクに来てからでした。

最盛期には現在のタイ・ベトナム・ラオス・中国の一部まで力を及ぼしていたアンコール(カンボジア)がアユタヤ(タイ)によって陥落したのが1300年代、そしてそのアユタヤがビルマ(ミャンマー)に滅ぼされたのが1700年代。

カンボジアに住み、タイとミャンマーを訪れると、どうしてタイのみがこれだけ突出的な経済成長をしたのか、そしてバンコクの底辺でカンボジア人とミャンマー人労働者が経済を支えているという構図が何時できたのか、気になります。

ふと思い出した昔読んだ短編集、「観光」は、タイ系アメリカ人作家が描いた、タイの西洋人とその人たちを相手にするタイ底辺の庶民の話です。

この短編集の中で、そのタイ庶民の力関係が逆転する話が1つだけあります。タイの男の子がカンボジア人難民の少女プリシラに淡い恋心を持ちつつも、最後には建設現場のカンボジア難民がコミュニティごと追い払われるという心がえぐられるような話です。(短編「プリシラ」)

私はこの本を18年前に東京で読みました。この18年でタイは驚異の経済成長を遂げてほぼ先進国となり、私は井の頭線で渋谷に通う生活から、カンボジアで家の前を牛が通るような日常に変わりました。今読んだら、登場人物の誰に寄り添うのだろう…もしかしたら当時は考えもしなかったプリシラかもしれない、と思いました。

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