【遺跡探訪76】難易度高かったプレイモンティ(Prei Monti, 9世紀)
バコン近くの地図を見ていると、バコンの南にまだ行ったことのないロリュオス遺跡(プレイ・モンティ)があることに気づきました。これは地球の歩き方にも載っておらず、あまり情報がなく難易度高めかなと思いましたが、4回目にやっと辿り着いたプラサットスララウを考えると多分大丈夫だろうと、とりあえず行ってみることにしました。
こちら音声版です。
朝5:40に出発
家を出た時は真っ暗でしたが、国道6号線に着くと、道幅が広いので空がよく見えて、東がほんのりピンクになっていました。
本日のマップ
シェムリアップ市街地から、国道6号線を東に走ります。バコンとプリア・コーの看板があるところで右手へ曲がり、バコンを1/4周して一旦離れた後に更に南下して、小学校の向かいの看板があるところから(本当は歩くと良いのですが)バイクの轍を進みました。
バコンの西門に着きました。前回バコンに行った時は、東門(正門)から入ったのですが、僧侶は日常的に西門から入っているらしく、西門から入るのもいいなと思っていました。次回はこちらから行ってみます。
すぐにプレイモンティの看板が見えました。
見晴らしのいい道を通って…
さらにプレイモンティ入り口の看板のところで左折します。
轍を進みます。途中道が何か所か分かれますが、勘で進んだら合っていました。Smartキャリアは圏外なのでGoogle Mapが使えなかったものの、何となくバコン周辺は大丈夫な感じがしました。(図々しくなってきた?)
突然現れる遺跡
あまりに唐突に現れたので驚きました。「おぅおぅ…」と声が出ました。
プレイモンティ遺跡は、Wikipediaにも載っていませんでした。こちらのHello Angkorに多少の解説と写真が載っています。
さてここからカメラを変えます。Fujifilm X10です。
祠堂の手前にある、2m x 3mの囲い。井戸かと思いましたが、中も外も地面レベルは同じで、水を溜めていたか、あるいは遺灰を納める場所だったか、まだ用途はわかっていないようです。
リンテルもあります。風化してしまい、彫刻の詳細はわかりません。それでも、ロレイ、プリアコーなどと似ている感じはします。
偽扉が祠の四方に設置されています。崩壊防止の支えがありました。レンガの遺跡は、その材質から彫刻は難しいのでシンプルな形のものが多いですが、それだけにデザインの美しい石材の柱や偽扉が際立っています。
中央祠堂の正面が一番崩れてしまっています。わざとそのままにしてあるのかもしれません。
この中央祠堂の中は、シヴァ神の台座だけが残っていました。シヴァ神はどこにいるのでしょう。特にガイドブックに書いていませんでしたが、盗掘されずに博物館に所蔵されていることを願います。
遺跡までの道が悪かったので、小学校までたどり着いてホッとしました。
バコンの真上に太陽が登って美しいです。この前、春分の日にアンコールワットの頂点から太陽が登る写真を撮りましたが、バコンでも同じことができますね。秋分の日はバコンに来ても良いかもしれません。
スバエクトム・スバエクチューン(影絵)のような牛革の切り絵を見かけました。これは素敵です。バコンの近くには、この他にも焼き物などの工房が多いです。
帰りは国道6号のプサーサマキ(サマキ市場)で買い物しました。
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