【遺跡探訪67】アンコールワットの朝日(西参道に机が800台、謎のイベント)
朝起きるまではプラサットチュルンに行く予定でした。起きてみると5時ちょっと前、思ったより早いです。これは朝日を見にいかなければ、そして(プラサットチュルンは舗装なしの古い道をひたすら歩くので)来週ベトナムに行くのに捻挫したりしてはいけないと思い急遽変更。
以前、タイに行く前日に階段で滑って、タイ旅行中ずっと脛が痛かったので、守れるものは守ろうと思いました笑。
というわけで、シェムリアップからは一番近く、遺跡で朝日が見える場所のアンコールワットへ。
趣味に無理やり関数を使い、アンコールワットを訪れたのはこの1年で9回目とわかりました。
アンコールワットに着いたのは朝6時少し前。
一番いい時間帯です。
いつも仮設橋から入っていたため、何も考えず仮設橋のチェックポイントを通過し、橋に入ったところで「あ、もう西参道から入れたんだ…!」と気づきました。戻ろうとすると係員に呼び止められ、「向こうからは入れない」と。「いやいや、修復終わりましたよね。先日私は向こうの橋からアンコールワットに入りました」と言っても聞き入れてもらえず、通せんぼされました…
なんだか悔しい気持ちで仮設の橋を渡り、西塔門で改めて西参道へ向かうと…イベントで通行止めになっていたのでした。なーんだ。(理由を教えてくれなかったので)モヤモヤしていたのが勿体なかったです。
と言うわけで、西塔門の中央門からも入れなかったので、象の門から入りました。象が通るために右隅に作られたそうです。
塔門を入ったところで、空がちょうどいい色になっています。
何度見てもいいなあ。
ちょっと雲が出ているので、地平線から直接朝日が登るのは拝めないかもしれません。
観光客がめちゃくちゃ多いです。ベストシーズンですものね。逆さアンコールワットの写真が撮れる池の前は混雑しています。
日の出大好きの日本人
第一回廊に入る前にざっとガイドブックを見ておこうと思い、座ってガイドブックを読んでみると、こんな記述がありました。
以前、クメール語の先生とアンコールワットの朝日の話をした時も、「朝日は綺麗だなと思うだけで、森とか海を見て綺麗だなと思うのと同じです。でも日本人は違いますよね。朝日に特別な感情を持っていますよね」とおっしゃっていて、なるほどと思いました。
第一回廊だけをぐるっと一周
壁面は全てレリーフであり、めちゃくちゃ長い第一回廊、ぐるっと一周するだけで1km弱あります。
各レリーフの解説は、カンボジアノートさんのこのページが素晴らしいです。ガイドブック要りません。
スールヤヴァルマン2世の行進のレリーフです。やっぱり第一回廊の南面は、木の描写と鳥や動物の描写が好きです。
今、第一回廊南面はドイツの協力で一部修復中で、雨による浸食を止めているのだそうです。
南面東側のデヴァターが美しいです。ここと、第三回廊のものがお気に入りです。
乳海攪拌の下部の魚です。この、可愛らしくて力強い魚が好きです。
北面は急ぎ足で通り抜け(歴史的には興味深いけど、南面・東面の大傑作を見た後にはちょっと物足りない)西面に戻りました。
北面から西面に入ると急激にお客さんが増えます。
テラスまで出ました。ちょうど日が登るのが見えます。
日の出までテラスで待とうか迷いましたが、暑くないうちに第一回廊をさっと回れて、こういう散歩もいいなと思いました。
象の門の彫刻が大好きです。
西参道で何かのイベント
立ち入り禁止になっていた西参道、明るくなってから改めて見ると、大量の机と椅子が並べてあり、スピーカーでクメール語が爆音で流れていました。
全く予想もつかないイベントです。近くまで来ても何をしているのか分かりません。
夕方になって、ネットの新聞(Khmer Times)をみると、「クメール語ディクテーション大会」の記事と共にこんな写真がアップされていました。
これは分からないはずです。過去に開催されたこともなく、第一回のコンテストだったようです。
シチュエーションで度肝を抜かれましたが、歴史のある寺院その場でその国の文学に親しむのはいいなと思いました(内容は文学なのかはわかりませんが)。京都の寺院で写経したりするのと、感覚は近いかもしれません。
※さらに後から知ったのですが、パリのシャンゼリゼ通りのディクテーション大会をモデルにしたようです。
Nikeのランアプリで地図作成
今日もNike Run Clubを使いました。第一回廊で通信が不安定だったせいか、本当は正方形に近くなるはずがぐちゃぐちゃになっています。
帰りにはファーマーズマーケットに寄りました。これも週末の楽しみです。
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