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ソロキャンプでの自己管理不足が招いた生気ある学び

気づけば、
朝の6時半から休憩をすることもなく4時間以上が経過していた。
万歩計を見ると数字は2万5000歩超え。
wifiのある場所へ辿り着くまで、随分歩いた。
迎えを頼むための電話もつながり、やっと一息をついた。

全ては自己のリサーチ、管理不足が原因だった。
前もって、きちんと体調管理をしていれば。
携帯会社の回線がこの場所では繋がらないことをきちんと確認しておけば。
たら、ればが頭に浮かび上がる。

そう思ったのも束の間。たら、れば言っていても仕方がない。
何事も意味があって起こること。プラス考える癖を身につけていたおかげで後悔は少しで済んだ。

だが、本当に人気のない荒野の中に行けば生存の危険が伴う。

メンタル、精神的、身体的どれもしっかりと準備をしていくこと。
自然の中で、どんな状態になっても対処方法がわかっていること。
行く場所がどのような場所なのかリサーチしていくこと。
実際の経験を踏まえての次への課題ができた。

キャンプをすると正式に決めたのは二日前だった。
1週間の春休みにどうしてもソロキャンプをやりたかった。叶えたい私の夢のひとつだったからだ。だが、ここ最近の天気は不安定だった。天気予報を入念にチェックし、この日だったら行けそうという日をラインナップ。1日前に慌てて準備をし、出発した。

始まりの道


場所は近くの自然保護地区に決めた。もちろん、ネット環境はない。
はじめからキャンプ地点まで徒歩1時間ほど。朝晩の気温差は激しく昼間は汗をかくほどだった。季節の変わり目でもあるせいか、太陽が当たらず、影になっている部分は凍って雪が残っていた。重い荷物を抱えながら、普段より足元に注意を払う。滑って転ばないように、そろそろと歩き続けた。

以前訪れたのは真冬だった。
あの頃よりも、鳥の囀りがより聞こえ、
リスはどんぐりをくわえて木を行ったり来たりと忙しそうにし、
コヨーテは大きく響き渡る鳴き声と共に大移動していた。

春になるとやはり動物たちの行動は活発になる。
この動物たちと私は同じ時、場所を共有している。
そんな当たり前だが普段意識することのないことを考えたり、
彼らの生の営みをじっくりと観察し、存分に楽しんだ。

凍っている小さな滝

日が落ちてきた。気温が随分と下がる。
寒さ対策もばっちりで眠りにつこうとした。
だが地面に熱を奪われ少しの時間で体が冷え込む。
頭痛と喉の痛みに襲われほとんど眠ることができなかったのだ。

次の日の朝。これは今日の夜まで持たない。
そう思い、2泊3日の予定だったが1泊2日に変更。
迎えを頼む連絡を取ろうと思い近くの大きな道に出るまで歩く。
こんな状況でも私の好奇心が通ったことのない道を通りたがった。

木でできた橋

歩き続けること1時間半。
道路に出ても回線はなかった。唯一、知っていたのはビジターセンターに
FREEWIFIがあることだった。さらに2時間半以上かかり、到着。
電話で迎えを呼ぶ。その後、2時間歩き、帰宅することができた。

私にとってこの経験は大きな財産だ。この経験は必ず生きてくる。
そう思うと次が心が躍り止むことを知らなかった。








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