否定

寒さが残る暗い光で溢れる街で
知りたくもないことを知りながら
小さくなった手を見つめ
何度めかわからない期待に心が弾ける。
寂しさの裏に隠された
近づきたくない魂の震えに
下を見ることも許されない。
存在自体が怪しくなって
中途半端に着飾ったのは
信じたことの否定だった。

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