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人は、だれかのゴールを見届けたい。

今日、取材先に行ったら、お店の周りに人混みができていた。その人たちは全員同じ方向を見て、いまかいまかと待っているように感じる。

店主に聞いてみると、マラソンがあってちょうどお店の前がゴールになっているとのこと。しかももうすぐ先頭の選手がゴールするということだった。10カ所以上の取材だったのに、その時間にそのお店にいる偶然に気分が上がった。

テレビの前の人にまで届けられる感動。

お店の中で取材をしながら、外を見ているとどんどん人が増えていくように見える。お店の前は中央線のない狭めの道なのだけど、歩道にはゴールを見届けたいと思っている人が増えていく。

真剣にカメラを構えている人。楽しく話しながら同じ方向を気にしている人、中にはテレビ局のカメラもある。きっとゴールの瞬間は、テレビの前に人にも感動を与えるのだろう。

そう考えて、ふと思った。

「人は、ゴールを見届けたい」と思っている。ドラマの最終回まで見たいと思うし、やり遂げた人のエピソードを聞くと自分のことのようにうれしくなる。

ゴールには人を感動させる力があるのではないだろうか。

ゴールを決めることで、つながる。

実際にゴールした人を見届けた人たちは大きな声で声援を送ったり、一心に拍手をしたり、心を動かされているようだった。そういう私も、ゴールだけしか知らないのに、ゴールを見届けられてちょっと得した気分になった。

そう考えると、だれかに自分のゴールを見てもらうと良いのかもしれない。

ここまでやりきりました!と自己開示してみることで、誰かの心に響いて、感動してもらえたり、勇気づけられたりということもあると思う。

もちろん、自分にもやりきったという満足感が残る。

小さなことでもゴールを決めて頑張ってみる。ゴールしたことを誰かに話してみる。SNSで発信したら以外な共通点からつながりができるかもしれない。

一体感を共有することで、目に見えない潜在的なつながりの数は無限になるのかもしれない。

私とだれかのために。

私にはもうすぐゴールを迎えることがある。ライター1年目ということ。2年目をスタートする前に、ゴールを見せることが一つの区切りになると思う。

ある未経験ライターが1年、がむしゃらに走ってきて、途中で息切れをして、ゆっくり歩いたこともあったけれど、ゴールにたどり着いたこと。

同時期にライターを始めた方や、これからライターを始めたいと思っている方に共有して、ゴールを一緒に感じられることが少しは役立つかもしれない。

1年目のラストスパートをしている今をもっと書いていこう。

だれかと私のために。


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