「館ミステリ」として読むリゼロ『Re:ゼロから始める異世界生活2』感想。/2020年7月23日
木曜日。4連休初日。
よろこびのあまり、「4連休!」と叫びながら目覚めた。解放の凱歌。というわけで、のんびりとaikoを聴きながら、自宅で読書しながら過ごす。以下、読了本。
長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活2』
お、おもしれえ……!
ロズワール邸出題篇。邸という限定空間で主人公ナツキ・スバルを襲う暗殺者を見つけ出すため、スバルは「死に戻り」のスキルを駆使して、何度も何度もおなじ4日間をくり返す。
第1巻では、おなじ「死に戻り」の物語であっても、「エンカウントすると即死」の攻略不可能ボスの襲撃をいかに避けるかという目的設定があったが、今巻は襲撃者の正体すらわからない。
スバルはくり返すループの過程で、少しずつ犯人の手がかりを集めて、なんとか悲劇を回避しようとする。集めた材料を収集検討することで、犯人を推理しようとするスバルの姿勢は、そのまま本格ミステリの名探偵たちの姿とダブる。
しかも、舞台はおあつらえ向きに館(邸)。館は事件の関係者(犯人候補)をあらかじめ絞り込めるという意味で、本格ミステリのお家芸的舞台装置である。
さらにネタバレになるため詳述は避けるが、スバルは中盤で「ある理由」から、この館を脱出することは不可能であることを悟る。本格ミステリの館は吹雪に閉じ込め、つり橋を叩き落とすことで、侵入者たちを敷地の外に出そうとしないものだ。
スバルは館にとどまり、犯人を自力で見つけるしかない。「死に戻り」以外なんの能力も持たない転生者の彼が頼れるのは、己の頭脳のみ。
そう、本作は特殊設定型の館ミステリ――少なくとも、そのプロットを拝借しているといえよう。ええ、めちゃくちゃに好みです。
とはいえ、第2巻はミステリ用語でいうところの、「出題篇」にすぎず、このあとの「解決篇」がどのような着地を迎えるかはわからない。個人的には、ここまでで張られた伏線からうまく犯人を特定してくれると、「10000000点!」という感じなんだが、はてさてどうなるだろう。
楽しみです。
つづいて、久世『もうミスらない 脱オタクファッションバイブル』
意外といっちゃわるいが、良書だった。
一般人(?)向けのファッション指南本と何気に言ってることの大枠は変わらず、もう少し初歩的かつわかりやすくしている。
服装だけではなく、髪型やスキンケアにも頁を割いており、分量の割に何気に網羅的で、「やってみようかな」という気持ちにさせられる人も多いのでは。
ここに書いてあることを素直に守れば、よほどひどいことにはならないと思います。
以下、今日の服。
トップス:CM ハイゲージ ポンチ クルーネック 半袖 Tシャツ カットソー(ホワイト)(ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング)
インナー:エアリズムマイクロメッシュVネックTシームレス・半袖(ベージュ)(ユニクロ)
ボトムス:EZYアンクルパンツ ウールライク・2WAYストレッチ(ブラック)(ユニクロ)
靴:ダービーシューズ(ブラック)(GU)
ブレスレット:7連ブレスレット(2つのみ着用)(wakami)
GU革靴コスパがよすぎる。これで3000円しないとか。GUは靴買う場所だと思っている。スエード素材なのでごまかしもきくし、フェイクレザーなので天気がわるい日も安心。雨の日ようのキレイめ靴として重宝する。
(終わり)
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