![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33289657/rectangle_large_type_2_ba7b2b1ef4f0da417f844b3b0c8ca509.jpeg?width=800)
「愛は世界を救う 天国と地獄のマラソン」ショートショート
むかしむかし、ある男が閻魔様に天国と地獄はどういうものか、と聞きました。
すると閻魔様は男にふたつの様子を見せてくれるといいました。
「この先を歩いていけばいい、天国と地獄があるぞ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「がはははは! 走れ走れ!!」
するとそこでは1人の男が走らされていました。
延々と周回させられている。
「はぁ・・・はぁ・・・もう走れません!」
「なんだ、早くいえ! 十分な水分補給をして、休んだらまた走るがいい! 無理にガタがこられても困るからな!!!」
「・・・は、はい」
「さぁあと〇〇週お前は走らんといけないんだからな!! 終わったら天国行きだから頑張って走るがいい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さぁ! あなたが走った分だけ世界が救われますよ。頑張って走ってください」
するとそこでも1人の男が走らされていました。
「はぁはぁ・・・・もう、走れません!」
「頑張ってください! 走らなくても、一歩でも前に進んでください
!」
「しかし、、、、」
「走った分だけあなたの預金からお金が世界のための寄付されるのです。こうしている間にも世界には苦しんでいる人がいるんですよ?」
「・・・・は、はい」
「がんばってください! あなたが走った分だけ愛の結晶としてのお金が寄付されるのです。走らなければその時分だけ、不幸が溜まっていくのですよ」
「は・・・・はい!」
「がんばって! がんばって! がんばって!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お、戻ってきたな、天国と地獄がどんなところかわかったか?」
閻魔様が聞くと男はいいました。
「すみません、天国が見当たりませんでした」
最後まで読んでくれて thank you !です。感想つきでシェアをして頂けたら一番嬉しいです。Nazy